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垂れ籠め
「垂れ籠め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
垂れ籠めの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
よ、看よと、いってるような度胸のよい山の姿である。曇った日は雪の帳《とばり》深く
垂れ籠めて、臆した上にも病的な女が、人嫌いし出したようである。 くさぐさの山の....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
がだんだん疳癖《かんぺき》の強いわがままな性質に変わってきた。殊にこの頃は病いに
垂れ籠めているので、疳癖はいよいよ昂《たか》ぶって、あらぬことにも心を狂わすので....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の品川上空を注視したが、その方向には、いたずらに霧とも煙ともわからないものが濃く
垂れ籠めていて、無論飛行機は見えなかった。 「それでは、観測やめィ」 照準手と....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
吹かれていると、却って頭が重くなるとか云って、お嬢様はめったに外へも出ない。たゞ
垂れ籠めて鬱陶しそうに春の日永を暮している。殊に花時の癖で、今年の春も雨が多い。....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
てみた。外は仄白く明けていた。切れぎれになった灰色の雲が、幾重にも重なって空低く
垂れ籠めていた。軽い風があるとみえて、隣家との間に伸び出てる欅《けやき》の枝が、....
「情意の干満」より 著者:豊島与志雄
しい思いがする。愛に変りはないけれど、愛は今、影のなかに、カーテンの奥に、静かに
垂れ籠めている。君よ安らかなれ、と私が斯く遙かに云うのを、恋人よ、許し給え。 ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ゃ。」 「は、やはりいつもの通り……。」 「いつもの通り……。では、相も変わらず
垂れ籠めておわすのか。」と、師冬は眉をしかめた。「さながら物怪にでも憑かれたよう....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
と水色の空が融け合っている。極めて静謐な感じである。 颱風の余波を受け、暗雲が
垂れ籠めている。かなり強い風が木木の枝を振り乱し、時時、激しい雨が降った。しかし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、ここの内が見えるはずもないが、なんとなく、気が散りますな。そこの縁の簾を、みな
垂れ籠めてくださらぬか」 「いかにも」 土岐左近が立って、そこの簾八枚とも、み....