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垂氷
「垂氷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
垂氷の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
がたまり、今もまた空が曇ってきて小降りに降る雪もある。そのうち日が雲から出て軒の
垂氷の受ける朝の光とともに人の容貌も皆ひときわ美しくなったように見えた。宮は人目....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
な」と笑っていられました。 その写真が今あったらと、昔がなつかしく忍ばれます。
垂氷 知人が持って来てくれた菖蒲の花を見て、遠い昔|向島の屋敷の隅にあった菖蒲....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
この乗り出している岩の天井は縦に裂け目がついていて、剥れたり脱け出したりした岩が
垂氷のようにぶら下っている所などもあった。何だか地震地帯の陥落線を見るような気が....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
で、すべてが寒さの権化である、纔に目に入る偃松の緑さえも蒼黒く凝って、葉末からは
垂氷のような雫が滴っている、生命といっては微塵もない雪の白無垢に掩われた墓原を眺....