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垂迹
「垂迹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
垂迹の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
と呼ぶのは、どうしたわけであろうか。富士の権現は信濃の国|浅間大神と、一神両座の
垂迹と信ぜられていたところから、浅間菩薩ともいい、富士|浅間菩薩とも呼んだりした....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たくしは無条件に信ずることができるのでございます、朝日権現様はつまり大日如来の御
垂迹《ごすいじゃく》でございましょうな」 「は、は、は、左様でござらぬ、朝日権現....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
んばかりに身体を延して、戒刀を突き出した。そして、顔を横に振りながら
「否、否、
垂迹《すいじゃく》和光の月明らかに――」
と、絶叫して、戒刀で上を指した。
「....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だという。そもそも移住の時から仏教と非常に深い関係があったこと、そしてそれは本地
垂迹神仏混合以前であることを特に注意すべきであろうと思う。鶏足寺とは妙な名だ。鶏....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
またその大黒とあい並んで、福神として商家に祭られる恵美須神も、かつては毘沙門天の
垂迹とまで言われて、一方では武神として崇められたほどの勇猛神であり、また一方では....
「獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
寺院(獅子舞)と云った具合に、各々独自の境地を有していたのであるがそれが例の本地
垂迹説の大成とともに、神仏一如の信仰となり、さらに和光同塵の思想となって、仏説で....