型式[語句情報] » 型式

「型式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

型式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錯覚自我説」より 著者:辻潤
の執意、無数の惰性の中心に過ぎない。ただその中の一つのものが偶然の事情で最も強い型式を獲得したので、他のものは亡びたのでなく、皆その下に雌伏《しふく》したのに過....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
で、十機が一機ずつ帝都へ侵入した。めずらしいことである。 その翌日には、同様の型式で大阪方面へ侵入した。 新聞は「これこそ夜間大編隊来襲のウォーミング・アッ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
視せよというのではなくて、それをわれらの自覚の中に同化せよというのである。伝統や型式に屈従することは、建築に個性の表われるのを妨げるものである。現在日本に見るよ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
観念が、実に鮮かな分裂をして現われたからなんだ。いいかね支倉君、最初 KO と数型式を泛べてから、レヴェズは三叉箭のことを Bohr と云い、心中|地精を意識し....
自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
か何かでできたものがあるのではないかと思われる。そう言えば培養された黴菌の領土の型式の中にも多少類似のものがあったように思うが、これも何かの思い違いかもしれない....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
容が細かに分析されるようになり、「併行モンタージュ」「比喩モンタージュ」等種々の型式が区別されるようになってからはこれらモンタージュの理論的の討議がいろいろと行....
記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
る。高速度活動写真でとった、いわゆるスローモーションの競走映画で見ると同じような型式の五体の運動を、任意の緩速度で実行できるかというと、これは地球の重力gの価を....
錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
ある学者が一株の椿の花の日々に落ちる数を記録して、その数の日々の変化異同の統計的型式を調べ、それが群起地震の日々あるいは月々の頻度の変化異同の統計的型式と抽象的....
ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
一つもなかったらどうにもならない話であるが、幸か不幸か昔からありとあらゆる種類や型式の殺人事件の数が実におびただしい多数に上っており、そうしてそれらの一つ一つに....
颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
営物にはずいぶんひどく損じているのがあった。 可笑しいことには、古来の屋根の一型式に従ってこけら葺の上に石ころを並べたのは案外平気でいるそのすぐ隣に、当世風の....
水の女」より 著者:折口信夫
まったのは、無理もないことである。実は、詞章自身が、口伝えの長い間に、そういう類型式な理会を加えてきていたのである。 一番これに近い例としては、神功紀・住吉神....
書簡(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
のところでは既にいくらかの定型が出来ているようでありますが、しかしもっとちがった型式がまだまだいろいろあってもよいような気がするのであります。 一人の作者の一....
ある探偵事件」より 著者:寺田寅彦
宅から二、三町のところにあるから、そこで一つの問題が成立ったのである。その問題は型式的には刑事探偵が偶には出くわす問題とおなじようなものかと思われた。 問題を....
短歌の詩形」より 著者:寺田寅彦
に重畳しているというだけしか分りかねる。ただこういうものからだんだんに現在の短歌型式が発生して来たであろうということは、これらの詩の中で五および七の音数から成る....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
が、真の雛の名義の由来はこの紙雛について求むべきものでなければならぬ。 紙雛の型式にも種々あって、地方によってはいちじるしい特徴を有するものも少くはない。しか....