» 垢離を

「垢離を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

垢離をの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
から、よちよち、臀を横に振って、肥った色白な大円髷が、夢中で駈けて来て、一子の水垢離を留めようとして、身を楯に逸るのを、仰向けに、ドンと蹴倒いて、 「汚れものが....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
そうだけれども、別に仔細はない。……参詣の散った夜更には、人目を避けて、素膚に水垢離を取るのが時々あるから、と思うとあるいはそれかも知れぬ。 今境内は人気勢も....
式部小路」より 著者:泉鏡花
はなく、かえってその不祥の兆に神経を悩まして、もの狂わしく、井戸端で火難消滅の水垢離を取って、裸体のまま表通まで駆け出すこともあった、天理教信心の婆々の内の麁匆....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
、今や歩ませていたのであった。 古沼の方に燈火が見えた。病人達が古沼の水で、水垢離を取っているのであろう。 どことも知れない藪の陰から、低くはあるが大勢の男....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
か、お前の親切は届いて居る、もう/\止してくれよ」 四 文治は國藏夫婦の水垢離を諫めて居りますると、妻のお町が泣声にて、 町「旦那様ア、お早く/\」 ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かった。夜の明け方には、勝重のそばで目をさました。山の端に月のあるのを幸いに、水垢離を執って来て、からだを浄め終わると、温かくすがすがしい。着物も白、袴も白の行....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
きらないうちから半蔵は本陣の母屋を出て、薄暗い庭づたいに裏の井戸の方へ行った。水垢離を執り、からだを浄め終わって、また母屋へ引き返そうとするころに、あちこちに起....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
しい朝の空気を胸いっぱいに吸い、まず自分の身を浄めることを始めた。そして毎朝|水垢離を取る習慣をつけはじめた。 今は親しいもののだれからも遠い。一、六と定めら....
死因の疑問」より 著者:豊島与志雄
君自身を洗い清めろ。君はもう身も心も汚れてるじゃないか。みそぎばらいでもしろ。水垢離を取るなり、水風呂につかるなり、この間のように雪でも降ったら、一晩中雪の中に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
り》をおとりになって、その後でなければあれへ参れぬことになっておりまする」 「水垢離をとった上で?」 兵馬は小首を傾けて、 「それほどまでにして信心にも及ぶま....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
の者が入浴に来るようになりましたが、昔はただこの地方の女たちが、お産の前後に来て垢離を取り生れ子の安全をお祈りするところであった為に泉の名を子安の井といい、やは....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
の気多川すじではまた五十瀬百瀬などといって、だんだん上流のほうへ場所を変えて、水垢離を取ってお参りをする者もあるということである。垢離を取るというのは妙な言葉で....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かに、思いを千々とくだいている母の無言なものが、日ごろ物臭な高氏をしても、この水垢離をとらせたといえようか。 ほどなく、彼の白い姿は、新しい菅草履をうがち、音....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
御用は船師一代のうちにもないことだと思いまして、今朝はもう暗いうちから起きて、水垢離をかぶり、新しい晒布で下っ腹を巻いて待っておりますんで」 「じゃあ、ゆうべも....