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垣内
「垣内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
垣内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
ら今でも水の神として祀られて在《い》ます、神孫数代宮居を定められたところから「神
垣内《かみかきうち》」と唱えるとある、綿津見は蒼海《わだつみ》のことで、今の安曇....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
聞くと腹をかかえて笑い出した。江戸の人、斎藤彦麿は本居|大平翁の教え子である、藤
垣内社中の一人である、宣長翁とは時代が違うというのである。 「して見ると、人違い....
「読書法」より 著者:戸坂潤
張と強調点とを持っていることは注目に値いするだろう。 4 作文の意義 ――
垣内松三教授の著『国語教育科学概説』について―― 私は国語についても、教育に....
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
こっそり予習でもしているのだろうと思いながら近寄って行った正隆は、案外、それは、
垣内という、教師の一人の声だと知って、一層の好奇心を煽られた。そして、我知らずそ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
りまさ》の五男、和泉守頼氏《いずみのかみよりうじ》この山中に落ち来てこの奥なる殿
垣内《とのがいと》に隠れ住めり、殿といえるもその故なり。末孫、今に竜神を氏とし、....
「堺事件」より 著者:森鴎外
北代、稲田、柳瀬、橋詰、岡崎栄兵衛、川谷の十人、八番隊で竹内、横田辰五郎、土居、
垣内、金田、武内の六人、計十六人で、これに隊長、小頭各二人を加えると、二十人にな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そうして、この湯本《ゆもと》の竜王社には王の中の王たる難陀竜王を祀ってある、野
垣内《のがい》、湯の野、大熊、殿
垣内《とのがい》、小森、五百原《いおはら》、高水....
「死者の書」より 著者:折口信夫
れて、其に替る称えが、行われ出した様だった。三条七坊をすっかり占めた大屋敷を、一
垣内――一字と見倣して、横佩墻内と言う者が、著しく殖えて来たのである。 その太宰....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
正十年時分に、ほんの百行足らずの分量を書いたきり、そのままになっている。が、横佩
垣内の大臣家の姫の失踪事件を書こうとして、尻きれとんぼうになった。その時の構図は....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
十九)に、牟婁郡|栗栖《クルス》荘芝村、又(巻七十二)同郡|佐本《サモト》荘西栗
垣内村、又(巻八十)同郡三里郷一本松村等に産する事を載す、此外越後、信濃、石見、....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
それを少しずつ子どもはまちがえて歌うのだが、 朝鳥ほほほ 夕鳥ほほほ 長者どのゝ
垣内は 鳥もないかくちだ やいほいばたばた こういった文句が東北には広く分布す....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、島の者、谷の者などと呼びならわした所もある。或いはその住居の状況から、宿の者、
垣内の者などと云い、職業とするところから、皮屋、皮坊、皮太、茶筅、御坊、鉢屋、簓....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
益なる注意を与えられて、ややその見当をつけることができたから、前に書き漏らした鳩
垣内唱門のこととともに、ここに補遺の一章を設けることにする。 鳩
垣内唱門の名は....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
べた如く、かつては同じエタと呼ばれていましたが、後には単に非人、あるいは小屋者、
垣内などと呼ばれて、エタとは筋の違うものとなりました。茶筅、鉢屋、宿の輩は、もち....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
て契機された粛軍の必要、今年に這入ってからの北支工作の一時的行きづまりなどは、宇
垣内閣の流産やその後の林内閣の祭政一致主義にも拘らず、この正常波をよび返した心理....