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「垣外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

垣外の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
事になっておりますので、ここでは荒方工事の報告を致します。一、銅像一千一百円、玉垣外庭石代九十二円、庭造り四十八円九十銭、維持費積立金一百円、除幕式費用約百五十....
雪柳」より 著者:泉鏡花
志して、その浅草新堀の西福寺――震災後どうなったか判らない――寺の裏道、卵塔場の垣外へ来かかると、雨上りで、妙に墓原が薄明いのに、前途が暗い。樹立ともなく、葎く....
放水路」より 著者:永井荷風
になった下なる道を走って行く。道は時々低く堤を下って、用水の流に沿い、また農家の垣外を過ぎて旧道に合している。ところどころ桜の若木が植え付けられている。やがて西....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
分の気のせいかと思ったが、灰の降りも少くなったらしく、そろそろ人が出だして、寺の垣外を通る話声にもそのようなことを話し合っている。慧鶴は油断はすまいと弛む心を引....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
げは真直《まっすぐ》に門内なる栗や楝《おうち》の梢《こずえ》に照渡っているので、垣外の路に横たわる若葉の影もまだ短く縮んでいて、※《にわとり》の声のみ勇ましくあ....
」より 著者:室生犀星
た。おあいが、ふと庭に出てみると、堀が何時ものように杏の根もとにいたが、ふしぎに垣外に一人の女が立って、杉の新芽立ちの間から庭中を窺っているようだった。よく透し....