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「埋め合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

埋め合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
子はそれを知って有頂天《うちょうてん》になった。そして倉地が忍ばねばならぬ屈辱を埋め合わせるために葉子は倉地が欲すると思わしい激しい情欲を提供しようとしたのだ。....
夜行巡査」より 著者:泉鏡花
んなことなら黙っていないで、どしどし言い籠《こ》めて隙《ひま》あ潰《つぶ》さした埋め合わせに、酒代《さかて》でもふんだくってやればいいに」 「ええ、めっそうな、....
女の話・花の話」より 著者:上村松園
一日からの京都市主催の綜合展の出品画――長いこと帝展をやすんでおりますから、その埋め合せと申すのでもありませんが、今度は何か描いてみようと思い立ちまして、二尺八....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
つ頓死をしねえとも限らねえ」 「ようがす、わっしも今度は真剣になって、この正月の埋め合わせをします」 「まあ、うまくやって見てくれ」 熊蔵を帰したあとで、半七....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
蔵はほっとしたように云った。 「ほんとうに堪忍しておくんなせえ。そのうちに何かで埋め合わせをするから」 「どう致しまして、恐れ入ります。じゃあ、これで御免を蒙り....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
前代未聞の奇蹟であるかのように、江戸の人々が不思議がって云いはやしていると、その埋め合わせというのか、あくる年の文久二年の春には、正月の元旦から大雪がふり出して....
石をのせた車」より 著者:小川未明
るほどしかなかった。分けまえどころか、おまえから昨日の分けまえをもらわなけりゃ、埋め合わせがつかない。それがいやなら、この宿からさっさと外へ出てゆけ。」と、怖ろ....
天下一品」より 著者:小川未明
と、ほんとうに取り返しのつかない、失敗をしたと気づきました。彼は、どうかしてこの埋め合わせをしなければならぬと思いました。 「村の大尽に、高く売りつけてやろう。....
」より 著者:織田作之助
にいただいている気の毒な分会員達は二週間の訓練の間、毎日の如く愚劣な、そしてその埋め合せといわんばかりに長ったらしい殺人的演説を聴かされて、一斉に食欲がなくなっ....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
り、婆さんははばかりに立つ暇もないとこぼしたので、儲けの分を増してやることにして埋め合せをつけるなど、気をつかいながら、狭山で四日過し、 「――こんな眼のまわる....
昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
五日、一日も欠かさず、お前たちの生命は俺のものだという意味の、愚劣な、そしてその埋め合わせといわん許りに長ったらしい、同じ演説を、朝夕二回ずつ呶鳴り散らして、年....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
て行った。 貴子は、同時に何人もの男をつくるのは平気であったが、その代り、その埋め合せといわんばかしに、男が何人も女をつくるのには平気でおれなかった。何人も女....
」より 著者:カフカフランツ
そのためにシュワルツァーは夜分眠れぬままにうろつきまわり、つぎにKに自分の悩みの埋め合せをさせたのだ。むろん、別な面からいえば、Kはシュワルツァーのこんなふるま....
光は影を」より 著者:岸田国士
理にきまつていた。ところが、遠矢幸造に前借りを値切られた代りに、平山いくが、その埋め合せに、耳寄りな話を持ち出した。というのは、彼女のもとの朋輩で、やはり、同じ....
鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
ってきてはやりきれないが、「さびなしで……」なんという衛生的|食道楽もあるから、埋め合わせはつくというものである。 しかし、まぐろはちょっと臭い癖のあるもので....