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「埋没〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

埋没の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
》い次第次第に薄くなって、緑の山々も四方に見えるようになったが、道はしばしば草に埋没して見えなくなる。崖の崩れて進むに難《かた》い処《ところ》もある。赤土の道で....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
非常推進か。それでどうしようというのかネ」 「ミルキ国の地下には、金鉱が無尽蔵に埋没されています。あれをこの際向う一週間で全部採掘するのです」 「誰が採掘するの....
地球を狙う者」より 著者:海野十三
ところ、まだいっこうに分っていない。 後で考えると、このとき僕はまっすぐに死骸埋没の現場へいって、はたして何人が殺害されたのか調査をするのが一番よかったように....
第五氷河期」より 著者:海野十三
つづいた。見る見るうちに、雪はうず高く積っていった。道路も人家の屋根も、雪の下に埋没してしまった。 それでも、人々はまだ、それほど事態を重大視してはいなかった....
千年後の世界」より 著者:海野十三
かに入っていました」 「ああ、そうでしたか」 といったが、かつて友人たちが彼の埋没記録をそんなふうにして二百本の厳重な筒におさめ、方々の地下に埋めたり、また博....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
までのそれと同じくらいであると考えても差支えはない。もっと古い地質学的の層位中に埋没された諸生物は、いかなる化石も保存されなかったほどに一時的なものであったか、....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
制空権を失えば、ほとんど不可能に近い。空軍のこの威力に対し、あらゆるものを地下に埋没しようとしても実行は至難であり、仮に可能としても、各種の能力を甚だしく低下さ....
蠅男」より 著者:海野十三
いうものは広く且つ深くて、かずかずの愕くべきものが、誰にも知られることなく密かに埋没されているのである。 この「蠅男」の話にしても、ことによるとわれわれは、生....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
の苦難つづきであったが、しかもなお彼は抗日精神に燃え、この広大なる濠洲の土の下に埋没している鉱物資源を掘り出し、重工業を旺んにし、大機械化兵団を再建してもう一度....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
って来ましたからな。お前さんの眉毛と額の線はなかなか面白い線ですね。まるで地震で埋没した不思議な宮殿の廃墟のようですね。しかしなぜお前さんはそんな醜い奇妙な着物....
「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
、みなわたしの想い出したくないことばかりで、出来るなら自分の脳髄と一緒に泥の中に埋没してしまいたいことばかりであった。ではあるが、わたしの麻酔法はこの時すでに功....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
枯髑髏 早く猩奴名姓を冒すを知らば 応に犬子仇讐を拝する無かるべし 宝珠是れ長く埋没すべけん 夜々精光斗牛を射る 雛衣 満袖啼痕血痕に和す 冥途敢て忘....
夜の構図」より 著者:織田作之助
る。猫も杓子もこれに追従するか、もしくはこれを楯に取る。個性がイデオロギーの中に埋没する。信吉は附和雷同しない自分の個性を守るために、敢て「神聖」に挑戦するので....
西航日録」より 著者:井上円了
を指して西航せるも、速力の相違により、二、三時間の後には、はるかに後方の雲波中に埋没して、見ることを得ざるは遺憾千万なり。英国郵船は一時間十六マイルを走り、日本....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
十六湾、春色を装ってわが行を送る。たちまちにして暮雲雨をはらし、鎮西の諸山煙裏に埋没し、また本邦の山河を望むを得ず。 崎陽三十六湾湾、看過風光瞬息間、更上望、暮....