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城南
「城南〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
城南の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
である。 文禄二年(明暦で云えば万暦二十一年)の正月元日、この三脇の大軍は安州
城南に布陣した。当時朝鮮の非常時内閣の大臣として、苦心|惨憺の奔走をして居た柳成....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
人、城北荻窪村には羽柴秀次、秀勝の二万人、城西水之尾附近には宇喜多秀家の八千人、
城南湯本口には池田輝政、堀秀政等の大軍が石垣山から早川村に陣を布いて居る。その上....
「運命」より 著者:幸田露伴
斯人 作す可からず、 再拝して 還一|哭す。 蔵春は秉忠の号なり。盧溝は燕の
城南に在り。此詩劉文貞に傾倒すること甚だ明らかに、其の高風大業を挙げ、而して再拝....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
行をつづけることにきめた。そしてその第一興行地を、今生産事業で賑わっている東京の
城南方面にえらび、どうなるかわからないが、出来るだけのことをやってみようというこ....
「「乳房」創作メモ」より 著者:宮本百合子
けれど、あいにくその晩親類に何々があって――」 去年の秋。 加藤勘十の労救の
城南の懇談会をもった。 渡辺さんが出た、 大崎へひっぱられ、九十日間おいた、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
寥亮《れうりやう》、月|蒼々《さうさう》 白狼河北、秋恨《しうこん》に堪へ 玄兎
城南、皆《みな》断腸―― この詩を、高らかに吟じはじめました。 これは出鱈....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ましょうか、どこへ行かねばならないのか、それもわからなくなってしまいました」 「
城南に行かんとすれば南北を忘る――というところですね」 「いや、そうではありませ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
賢次が筆を取って、 白狼河北音書絶(白狼河北、音書《いんしょ》絶えたり) 丹鳳
城南秋夜長(丹鳳
城南、秋夜《しゅうや》長し) と壁に書きなぐった文字そのものが....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
年前位からの事で、前言った通り『国民の友』、『早稲田文学』、『しがらみ草紙』、『
城南評論』、それに近松物、西鶴物、露伴物、紅葉物、高田早苗氏の『美辞学』、中江篤....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
た。 というのは、この二人が責任をもつ作事のことで、こんど新たに築きかけている
城南の捨曲輪、その水堀から積み上げた大石の堆層が、どうしたのか、今|俄然としてく....
「三国志」より 著者:吉川英治
い衣を着ている。 「よいよい。いちいち調べるのもわずらわしい」 曹操は命じて、
城南の練兵場に、破邪の祭壇をしつらえさせた。そして羊や猪の血をそそぎ、四、五百人....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
の雨を降らしたということもありました。当時奈良坂の長吏は、大和一国はもとより、山
城南部から、近江若狭あたりへまでも勢力を及ぼしていたものです。 国家の政治が紊....