城守[語句情報] » 城守

「城守〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

城守の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
しょうざえもん》と申します」 文「何処《どちら》の御藩中ですか」 娘「中川山城守《なかがわやましろのかみ》の藩中でございます」 文「士気質《さむらいかたぎ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
なる者が、父家康の怒りにあって自刃したとき、これを介錯《かいしゃく》した天方|山城守《やましろのかみ》の一刀がやはり村正の刀だったというところから、数代重なった....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
て村々に火を放った。 義元は十六日に岡崎に着いて、左の様に配軍せしめた。 岡崎城守備 庵原元景等千余人 緒川、刈屋監視 堀越義久千余人 十八日には今村を経て....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
っちめられて了うだろう。 徳川宗家からの附家老、成瀬隼人正をはじめとし、竹越山城守、渡辺飛騨守、石河東市正、志水甲斐守、歴々年功の家来もあったが、傍観するより....
運命」より 著者:幸田露伴
利、一家の有たらずして、将帥外に傲り、奸邪間に私すれば、一朝事有るに際しては、都城守る能わず、宗廟祀られざるに至るべし。若し夫れ衆く諸侯を建て、分ちて子弟を王と....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
までの間は諏訪|因幡守の道固めというふうに。 十月の十日ごろには、尾州の竹腰山城守が江戸表から出発して来て、本山宿の方面から順に木曾路の道橋を見分し、御旅館や....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
不思議の一つ「開《あ》かずの雪隠《せついん》」というのは、昔、佐竹の太郎が皆川山城守に攻められて、この寺へ逃げ込んで住職に救いを求めたが、住職が不在で留守の者が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
えって人の軽侮を招く」 「大阪の与力大塩平八郎の事件などがそれじゃ、あれは跡部山城守殿《あとべやましろのかみどの》が大塩を見るの明《めい》がないから起ったことで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
これほどの気骨あるのが徳川旗下にいたら、と思うよりは、やっぱり上杉謙信や、直江山城守が、この男の口を借りて、若干を言わせているように、白雲に想像されてならない。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う退引《のっぴき》のならぬ事態になっている。というのは、我等上杉景勝の家老直江山城守と堅く申し合わせ、当春より直江が主人景勝をすすめて旗を揚げさせ、そこで、家康....
梟雄」より 著者:坂口安吾
まったのである。ついでに、斎藤の家と、その血をも貰った。彼は再び改名して、斎藤山城守利政となった。後に剃髪して、斎藤山城入道|道三と称した。 新しい血がまた彼....
織田信長」より 著者:坂口安吾
みんな天下一というようなことを、いと安直に狙う。 丹波の桑田郡|穴太村の長谷の城守、赤沢加賀守が関東へ旅をして鷹を二羽もとめて、帰途に清洲の信長を訪ねて、お好....
女難」より 著者:国木田独歩
けてもらった男で隣村に越す坂の上に住んでいる若い者でした。 『なんだ。武之允|山城守』 『全く修蔵様は尺八が巧いよ』とにやにや笑うのです。この男は少し変りもので....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
転、如心車鑠、五百縁生、皆是悪逆、頓生菩提」 町奉行落合小平太殿、御加番松平山城守殿、お二方の手に率いられた六百人の捕り方衆は、もう先刻から私共の旅宿、梅屋勘....
老狸伝」より 著者:佐藤垢石
、遠山豊前守、波賀伊像守、山角上野介、福島伊賀守、山角紀伊守、依田大膳亮、南條山城守など三万余騎。 これに、加勢として武田信玄が出馬してきた。信玄の率いる勢は....