城持ち[語句情報] »
城持ち
「城持ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
城持ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
しきたりになっているため、ややこしさ、ぎょうぎょうしさ、もしも気短者の伝六が万石
城持ちの相模守にでもなっていようものなら、さぞかし、べらぼうめ、じれってえや、の....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
「人を見て法を説けというやつだよ。かりそめにも、に組の鳶頭っていや、侍にしたら
城持ち大名ほどの格式じゃねえか。高飛びすりゃしたで顔がきいているからすぐにわかる....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
どかな顔ばかりしていねえで、たっぷり投げなわにしごきを入れておきなよ。どうやら、
城持ち大名と一騎打ちになりそうだからな、遺言があるなら、今のうちに国もとへ早飛脚....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、人も知る戦国の頃のあの名将竜造寺家の流れを汲んだ、当時問題の人だったからです。
城持ちの諸侯ではなかったが、名将の血を享けた後裔というところから、捨て扶持二万石....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
す」 「なにッ。遠藤どのとのう! 主計頭どのはたしか美濃|八幡二万五千石を領する
城持ちじゃ。一国一城のあるじが、そちのごとき中店の抱え遊女にお通い召さるとは、変....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
過ぎないが、いざ表立ったところへ出る段になると、上野介の官位が物を言い、三万石の
城持ち大名と同じその格式権威が物を言うと言う有難い恩典なのです。ところが、結果か....
「十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
に言った。 「いっそもう野武士になりたい位じゃ。十万石がうるそうなったわ。なまじ
城持ちじゃ、国持ちじゃと手枷首枷があればこそ思い通りに振舞うことも出来ぬのじゃ。....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
ながら、北畠内府常真様のお子、兵部大輔信良様の後胤、織田一統の貴族として、国持ち
城持ちのお身柄でもないのに、世々|従四位下|侍従にも進み、網代の輿に爪折り傘を許....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
はみな称んでいる。 官兵衛は、このお坊さんにも、薫陶をうけた。父の宗円が、まだ
城持ちともならず、浪人の生業に目薬など売りひさいだ貧窮時代からそう後のことでもな....