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城本
「城本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
城本の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
り、安政二年二月六日の晩に、藤岡藤十郎、野州無宿の富蔵、この二人が共謀して、江戸
城本丸の御金蔵を破って、小判四千両をぬすみ出しました。この御金蔵破りの一件は、東....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
りの旅人が動き出した。尾張藩の勘定奉行、普請役|御目付、錦織の奉行、いずれも江戸
城本丸の建築用材を見分のためとあって、この森林地帯へ入り込んで来る。美濃地方が風....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
》元帥が広島に来ているぞ」と、ある日、清二は事務室で正三に云った。「東練兵場に築
城本部がある。広島が最後の牙城になるらしいぞ」そういうことを語る清二は――多少の....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
玉が池千葉の弟子になって、かなりな使い手になっていたので、彼は江戸ッ児でも、江戸
城本丸明け渡しのあとを、守護する役などに用いられたりして、刑部省へ出頭するように....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
伎後継として控えている、それから少し後に、帝劇及び有楽座が出現する、例の新派の牙
城本郷座も松竹に貸してはいたが、坂田庄太という人がまだ持主であったのだ、そういう....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
という城跡の山へ登っただけでノビたのさ。 「もう、只見川はやめた!」 私は青葉
城本丸跡で文春記者にかく断乎として宣言したのである。さらに塩竈神社というところの....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
田信長と天正《てんしょう》の石山合戦がある。 石山本願寺は、現今《いま》の大阪
城本丸の地点にあって、信長に攻められたのだが、一向宗は階級的な強さがあるので、負....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
》政之助さま……いまの右大将家定公は、本寿院さまのお腹で文政七年四月十四日に江戸
城本丸にお生れになったが、それから四半刻ばかりおいて、また一人生れた。……つまり....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
例のとおり、評定所づきの役人の手から、御小人目付、奥坊主、御用番の順をへて、江戸
城本丸の将軍家休息の次の間にすえられていた。 やがて、将軍自身の出御がある。 ....
「増長天王」より 著者:吉川英治
増長天王はしばらく江戸の上屋敷の秘庫にあったが、後に将軍|家斉に懇望されて、江戸
城本丸に移された。しかし、それもやがてまた、幕府|瓦解の兆をあらわした、安政六年....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
れから先は、一歩もはいれる所ではない。 それから約、半刻ほど後。 例の、江戸
城本丸の深苑、吹上の奥のお茶屋で、将軍吉宗は、紀州部屋住み時代からの側臣で、今も....