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城西
「城西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
城西の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
っている同志のことであるが、その同志は他の同志が江東方面で活動している時は反対の
城西方面に出没しているという噂《うわ》さを立てさせる戦術をとっているという話を聞....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
正月五日には、平壌の城北|牡丹台、七星門方面は右脇大将張世爵以下の一万三千が、
城西普通門方面は左脇大将楊元以下一万一千が、城南|含毬門方面は中脇大将李如柏、朝....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
酒匂川を渡って城東には徳川家康の兵三万人、城北荻窪村には羽柴秀次、秀勝の二万人、
城西水之尾附近には宇喜多秀家の八千人、城南湯本口には池田輝政、堀秀政等の大軍が石....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
から庄屋側より差し出すように。そんな約束で半蔵らは神田橋外の奉行屋敷を出た。江戸
城西丸の新築工事ができ上がる日を待つと見えて、剃髪した茶坊主なぞが用事ありげに町....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
第一遊撃隊の四艦はまっ先に進み、本隊の六艦はわが松島を先登としてこれにつづき、赤
城西京丸は本隊の左舷に沿うてしたがう。 仰ぎ見る大檣の上高く戦闘旗は碧空に羽た....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
れば、私は沈黙しなければならぬのであった。それが口惜しいので、ある日由井と二人で
城西江戸山あたりを散歩した時、由井に詩はどうして作るかと問うて、そこで絶句とか律....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
風に、蜘蛛の糸が銀にそよぐのを見るような、こころわびしいかわたれのひと刻である。
城西、青山長者ヶ丸。子恋の森の片ほとり……。
そこの藪かげに、名ばかりの生け垣....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
って懐柔しようと考えるようになった。そして「今日以後永く他宗折伏を停めるならば、
城西に愛染堂を建て、荘田千町を付けて衣鉢の資に充て、以て国家安泰、蒙古調伏の祈祷....
「三国志」より 著者:吉川英治
その間に、母公と喬国老とは、明日の対面の場所や時刻まできめてしまった。 場所は
城西の名刹甘露寺。――喬国老はいそいそ邸へ帰ると、すぐ使いを出して、玄徳の客館へ....