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埒が明く
「埒が明く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
埒が明くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
なれば、親許身請けとでも何とでも名をつけて、その半額か或いは五百両|下《した》で
埒が明くことと思われる。わたくしは今ここに遣い残りの金を六百五十両ほど持っている....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
隣のの側に銃もある、而も英吉利製の尤物と見える。一寸手を延すだけの世話で、直ぐ
埒が明く。皆打切らなかったと見えて、弾丸も其処に沢山転がっている。 さア、死ぬ....
「禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
」 と、云うや否や押しかぶせるように、 「何? 承知する? ああそれでようよう
埒が明くというもんだ、さあ、そんならこれにちょっと印を貰いましょうか」 番頭は....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
尻が三筋あって、渡船がない。橋はもとよりで、土地のものは瀬に馴れて、勘で渉るから
埒が明く。勿論、深くはない、が底に夥多しく藻が茂って、これに足を搦まれて時々旅人....
「活人形」より 著者:泉鏡花
ぞとお藤は手足を縮め紛る。得三は腕まくりして老婆を見返り、「お録、一番責めなきゃ
埒が明くめえ。お客の前で※き廻ると見苦しい、ちょいと手を貸してくれ。老婆はチョッ....