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域外
「域外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
域外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
ること密なれば、帝深く潜みて出でず。此歳傅安朝に帰る。安の胡地を歴游する数万里、
域外に留まる殆ど二十年、著す所|西遊勝覧詩あり、後の好事の者の喜び読むところとな....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
はないのでよく判りませんが、というようなことを口にする専門家は、結局自分の専門領
域外のことには無関心であったり無知であったりすることを合理化しているに他ならぬの....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
的行為の形を取ったとかいうことだろう。処が自律に従わなかった場合も決して道徳の領
域外にあったのではなくて、却って反道徳・不道徳という刻印を捺されるために、あくま....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
はたまらない。 急設電話 約八〇〇円 長者町局特別区
域外で一町十八円ずつとられて、総額以上。 配水、排水設備 七....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
斎は『老子』を尊崇せんがために、先ずこれをヂスクレヂイに陥いれた仙術を、道教の畛
域外に逐うことを謀った。これは早く清の方維甸が嘉慶板の『抱朴子』に序して弁じた所....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
、過失と判定されるのであるが、妻を嫉妬し、憎悪が内心に潜んでいた自覚から、法律の
域外の人間的苦悩を感じる主題であったと思う。志賀氏の作品と探偵小説とを同日に論ず....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
。――なる程この意味に於ける進歩という観念は結局に於て倫理的な(従って理論的な領
域外の)もので、ヘーゲルなども進歩(意識の進歩)を主として道徳に於ける進歩と考え....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
廷的なものや、更に又ブルジョア的なものに対して、俗物的と考えられた。神聖な特権聖
域外に横たわるものが俗物的なものとなる。アカデミックなビルドゥンクやシュールンク....
「辞典」より 著者:戸坂潤
或る根本的な修正の動きを見て取ることが出来る。 このようにして、所謂論理学の領
域外に於て、論理上の根本問題が、認識理論が、展開され、当時(十七世紀)の科学の水....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ったものがあるにはあるが、この警告に怖れをなしたと見えて、直ちに引取って、危害区
域外に立去ったから、この屋敷は安全地帯に置かれた。代って、平和の使徒が光明の先触....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
合理的方法である。狭義の自然科学は、自然を純粋に単純に記述するに止まり、経験の領
域外に出ないものであるか。私は、この問題に答える労を自然科学者に委せておく。だが....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
外に埋め、また神国の例によって霊廟を御殿の後山にたてた」 とあって、城だの城内
域外が見当のつけようもないようだが、この系図はこの先の全文がチョン切られているの....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
テ救助ヲ求メル。 猶、進駐地域ニ居住スル必要ナキ婦女子ハ出来得ル限リ速カニ地
域外ニ転出スベシ。 こういう条々が公設市場の開店披露のチラシみたいに一字ごと....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ズリ 同 沖ノ島 イタドイ 薩摩長島 以上の区
域外にもイタドリといって通ずる土地はなお弘いが、それが在来の語か、はた新たなる匡....
「特殊部落と細民部落・密集部落」より 著者:喜田貞吉
かも土地の所有権が確定して、容易に新地を開くことも出来ずなっては、局限されたる地
域外に、その居を択ぶの自由を有せざる彼らは、限りなく増殖する子弟を、この狭き部落....