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「埴土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

埴土の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
地は年々産みだすもの、われらこのたび求めた北海道の土地は、広袤《こうぼう》百里、埴土《しょくど》肥厚、かならず百年の計が立ちまする」 「なるほど――そこでわが殿....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
らぬ剽軽ものだね。」 「何でござりますえ。」 「いいえさ、この団子は、こりゃ泥か埴土で製えたのじゃないのかい。」 「滅相なことをおっしゃりまし。」 と年寄は真....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
この歌の近くに、清江娘子という者が長皇子に進った、「草枕旅行く君と知らませば岸の埴土ににほはさましを」(巻一・六九)という歌がある。この清江娘子は弟日娘子だろう....
人物埴輪の眼」より 著者:和辻哲郎
埴輪というのは、元来はその言葉の示している通り、埴土で作った素焼き円筒のことである。それはたぶん八百度ぐらいの火熱を加えたものら....
古事記」より 著者:太安万侶
をさし上げた時に、咒言を唱えてクシヤタマの神が鵜《う》になつて海底に入つて、底の埴土《はにつち》を咋《く》わえ出て澤山の神聖なお皿を作つて、また海草の幹《みき》....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
路が若しあれば夫と交叉するように、北微東を指して緩い上りを続けた。ぶくぶくした腐埴土が崩れて、踏む足の下から水がだぶだぶ湧き出したかと思うと直ぐ又何処かへ吸い込....