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執政
「執政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
執政の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
直卿の乱行も、無限には続かなかった。放埒《ほうらつ》がたび重なるにつれて、幕府の
執政たる土居|大炊頭利勝《おおいのかみとしかつ》、本多|上野介正純《こうずけのす....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
短冊形の闇の中へ入って行った。実にそれからが、往昔|羅馬皇帝トラヤヌスの時代に、
執政官プリニウスが二人の女執事を使って、カリストゥス地下聖廊を探らせた際の、光景....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
らの使者として催促にやって来たのだ。シイボルトは約束の期日の来たことを告げ、日本
執政の来るのを待ちあぐんだことを告げ、各国の船艦は蒸汽を焚いてここに来る準備をし....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
九三四・七) 三位一体の改組その他 一、三位一体の改組 満州国の傅儀
執政が登極し給い、満州国が帝国となった時、駐満大使が設置されて、関東軍司令官が当....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
! ジャン・ヴァルジャンは五カ年の懲役に処せられた。
一七九六年四月二十二日、
執政官政府が五百人議会にいたした革命第四年花月二日の通牒《つうちょう》にはブォナ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
とより砲兵の将校であって、その特質をそなえていた。この非凡なる将軍の根本は実に、
執政内閣に対するアブーキル戦の報告中に「わが砲弾のあるものは敵兵六人を倒せり」と....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
なたこそ次代を担い、天下に号令すべき大将だと、うまいことを言ってきた。 天下の
執政たる悪逆無道の老蝮もたしかにヤキがまわってはいた。主人に、主人の主人に叛かせ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
筆の虎、支那僧密林師、犬養翁、また私の恩師渡辺海旭上人の偈文、現満州国皇帝の溥儀
執政時代の御手蹟、小川芋銭氏の狐の嫁入り、良寛の扇面掛軸、明治大正昭和を通じてそ....
「開運の鼓」より 著者:国枝史郎
。坂本竜馬、陸奥宗光、いずれも彼の塾生であった。 しかし喬木風強し矣! 幕府の
執政に疑がわれて「寄合い」の身に左遷された。 ちょうどこの時分の事であった。欝....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
将監武元卿――従四位下ノ侍従六万千石の主、遠い将軍家のご連枝の一人、三十八年間も
執政をなされた、その右近将監武元卿の公達、妾腹のご次男でおわすところから、本家へ....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
身ではあるまいか? 非常な学者だというところから、特に助命して大岡家に預け、幕府
執政の機関とし、捨扶持をくれていたのかもしれない。伊賀介の元の主人といえば、京師の公卿の九条殿であった。....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
知らしめるものだ、と私は言いたい。」彼の著書は一八〇三年に第一版を出し、第二版は
執政政府の検閲に基き発売を禁止せられ、第一帝国の転落後にしか公にせられなかったが....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
)に左大臣となり、翌年死んだ。この大臣の出現モーローとして煙の如くであるが、彼の
執政時代は藤原鎌足歿後、石上麻呂や藤原不比等らが現れるまでの臣下の大臣の空白時代....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
し、ブルジョワ地主に圧迫されている農民とも妥協し、また不動産の投機師とも妥協した
執政官であった。そういったいろんなものが不思議にも彼の革命的精神と調和していたの....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
なわち濫僧供のしばしば行われた事は、前考にも述べておいたが(九巻三、二号二頁)「
執政所鈔」三月十五日春日御塔唯識会始事の条に、人供の中に、 了歟。 とある文を見....