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「執筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
執筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ございましょう。そこで金瓶梅《きんぺいばい》の方へ、この次郎太夫を持ちこんで、御
執筆を願うようなわけには参りますまいか。それはもう手前も、お忙しいのは重々承知い....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
行員が来て月謝を取扱う小さな窓のほうでも、上原君や岩佐君やその他の卒業生諸君が、
執筆の労をとってくださった。そうしてこっちも、かれこれ同じ時刻に窓を閉じた。僕た....
「生きている腸」より 著者:海野十三
――それはチコの誕生後百二十日目に当っていた。彼はいよいよその次の日から大論文の
執筆にかかることとし、その前にちょっと外出してこようと考えた。 いつの間にか、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は英と養母とに昌彦も加わって、話に花が咲いているらしい。私はこれから募兵紙芝居の
執筆にかかろうかと思いながらコタツのぬくもりに少しとろとろしかかっているところ。....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は多忙だということで、榎本|虎彦君と私とが更に翁の依頼をうけて二幕ずつを分担して
執筆することになった。筋は無論、翁から割当てられたもので、自分たち二人はほとんど....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
あるが、二十五年前には僅に「経済雑誌」、「団々珍聞」等二三の重なる雑誌でさえが其
執筆者又は寄書家に相当の報酬を支払うだけの経済的余裕は無かったので、当時の雑誌の....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
をいたずら書きをするまでは満足ができないものである。これもまた一種の文学である。
執筆中に彼は非常に激昂していた。そうして、彼の執った人気取りの雑誌張りの文体が、....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
瘠我慢の説は、福沢先生が明治二十四年の冬頃に
執筆せられ、これを勝安芳、榎本武揚の二氏に寄せてその意見を徴められしものなり。先....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
く。弥藤二は呆れてあとを見送る。浪の音、雨の音。)――幕―― (明治四十四年九月
執筆/明治四十五年四月、浪花座で初演)....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
んでいるのは、かれと采女とのあいだに横たわっている結婚問題であった。 なよ竹の
執筆を兼好法師にたのんで来て、父の機嫌のひどく好いのを窺って、かれは甘えるように....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
思い出 三人合作の二番目――藪入り連中を相手の芝居――座附作者の態度――仕切場で
執筆――初陣の不覚 晩年の菊五郎 道行の勘平――芸の柔かみ――山中平九郎――最後....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
に至りては、歯はみな年々にぬけて一枚もあらずなりぬ」とある。馬琴はその原因を読書
執筆の過労に帰しているが、単に過労のためばかりでなく、生来が歯質の弱い人であった....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
から遠ざかろうとして苦悶していたはこれを見ても明かである。 この決心は第三篇の
執筆中から萌していた。あくまでも自分の天分を否定し、文学ではとても生活する能力は....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
まは経の御選択の上にも時代を抽んでた独創の卓見をお示しになったばかりでなく、自ら
執筆された経の註釈書すなわち御疏を拝しますと、御趣旨はいよいよ明らかにされて来る....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
らであったらしい。大正三年夏の「偕行社記事別冊」として発表された恐らく曽田中将の
執筆と考えられる「兵力節約案」は、面の戦術への世界的先駆思想であると信ずるが、私....