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「基体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

基体の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
の表現とは、姿勢、身振《みぶり》その他を含めた広義の表情と、その表情の支持者たる基体とを指していうのである。まず、全身に関しては、姿勢を軽く崩すことが「いき」の....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
して、自己否定的に作られたものから作るものへと動いて行く世界でなければならない。基体としてその底に全体的一というものを考えることもできない、また個物的多というも....
デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
。単にそれ自身によって理解せられるものは属性である、実体ではない。無限なる属性の基体としての神は、コンポッシブルの世界の主体、事の世界の主体でなければならない。....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
のであるが、操業短縮・工場閉鎖・等々の手段によって、すでに形成されてあった技術の基体――機械・工場設備・其の他――は無益に荒廃にゆだねられねばならず、社会が一旦....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
、歴史はそのような循環運動に外ならぬ。今この歴史的回帰に於て常に変らない根本的な基体こそは人間性なのであり、歴史というようなものは却ってこの人間的存在からの一個....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
立場から観て、恰も唯心論の反対の抽象に纏綿せられると思惟せざるを得ない。弁証法的基体としての所謂物質は、実は種の一般化であって私の意味に於ける類ではない。……そ....
空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
であるであろう。 延長に於て第二に含まれる事態は連続であり、そしてかかる無限の基体となるものが連続であるのである。それ故延長は連続を有ち、この連続の上に於て延....
省察」より 著者:デカルトルネ
のうちにある或る固有性、あるいは性質、あるいは属性が、それのうちに直接に内在する基体(subjectum)、あるいはそれらを存在せしめるあらゆるもの(res)は....
言語は生きている」より 著者:中井正一
ないのである。アリストテレスが初めて、『形而上学』で、「根柢に置かれてある論理的基体」「変化多い現象の根柢に、不変なるものとして横たわるもの」と云ったような意味....
「見ること」の意味」より 著者:中井正一
きく二つに分けられるのである。アリストテレス的なものの見かたは、見ることを、何か基体的な動かないものから、展望を開くような見かたであるに反して、ガリレオ的見かた....