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基礎的
「基礎的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
基礎的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
接に規定さるる限り、茶屋の外形全体は一定度の大きさを越えてはならない。このことを
基礎的予件として、茶屋建築は「いき」の客観化をいかなる形式において示しているであ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
であろう。東亞連盟運動は、世界のあらゆる民族の間に正しき協和を樹立するため、その
基礎的團結として、まづ地域的に近接し且つ比較的共通せる文化内容をもつ東亞諸民族相....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
と連絡をとり、そこで重要な活動の方法を決定して行くことにきめた。 その各班では
基礎的な直ぐ役立つ経済上や政治上の知識を得るために、小さい「集り」を持つことにさ....
「相対性原理側面観」より 著者:寺田寅彦
きわめて容易な事かもしれない。少なくもアインシュタイン以前の力学や電気学における
基礎的概念の発展沿革の骨子を歴史的に追跡し玩味した後にまず特別相対性理論に耳を傾....
「火山の名について」より 著者:寺田寅彦
があるかをできるなら統計学的の考えから決定したいと思ったのである。 この統計の
基礎的の材料として第一に必要なものは火山名の表である。しかしこの表を完全に作ると....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
に導いたとしたら、おそらく、彼らはそれぞれの方面でやはり第一人者でありうるだけの
基礎的素質を備えているのではないかという気がする。換言すれば、アインシュタインと....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
イゼンシュテインはその「映画の弁証法」において、プドーフキンらのモンタージュ論の
基礎的概念を批評し、これに代わるべき弁証法的モンタージュ論を提出し、のみならずこ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
てそれ相当の技法を用いて行く処に新らしい意味が生じてくる。 3 技法の
基礎的工事について 私は近代の画家は、最も自由な技法によってその本心本音を遠慮....
「新春偶語」より 著者:寺田寅彦
であって、先ず何よりも出来るだけ多くの精密な系統的な観測材料を蒐集し整理するのが
基礎的の仕事で、これなしには如何なる優れた学者でもどうすることも出来ない。 そ....
「アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
学校の三年頃からそれぞれの方面に分派させるがいいと思う。その前に教える事は極めて
基礎的なところだけを、偏しない骨の折れない程度に止めた方がいい。それでもし生徒が....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ました。各々割り当てられた部屋に荷物を下ろすともうその日から、中村屋店員としての
基礎的訓練を受け、寄宿舎では監督の先生の指導によって、あなたがた自身の、そうして....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、私のほうから君に願いたいと思っていたところなんだ。しかし、それにはやはり一通り
基礎的な勉強をしてもらわなくちゃあ。」 「勉強は独学でもできると思います。それよ....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
がします。 すべて基礎を造るということがおろそかにされている時代に、あまりにも
基礎的な問題をとりあげるのは、一見、甚だ迂遠で、その効果がないように思われがちで....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
すめ、また私がこの講座を占めてからは、絶えず私を激励して、経済学及び社会経済学の
基礎的概論の公刊を始めることを得せしめた。この概論は独創的方法によって仕上げられ....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
れらが互にはたらきあって一つの生活をなすものであるから、そのうちの一、二をとって
基礎的のものとし他はそれから派生したものと考えるのは僻見であるということ、――過....