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「基金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

基金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
》によると往きと帰りに二時間もかゝり、仕事の能率がメキ/\と減って行った。私は「基金カンパ」を起しているのだと云って、会う同志毎に五銭、十銭とせしめた。こうなる....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
が、職工に「馬の糞」の金を握らしている。それが「工場委員会」だった。「共済会」の基金や「健保」の掛金が何処にどう、誰の利益のために流用されているか。――香奠や出....
足迹」より 著者:徳田秋声
、店にならべた椅子|卓子によって、趣意書や規則書のような刷り物の原稿を書いたり、基金や会員募集の方法を講じたりした。基金はまだ刷り物に書き入れてある額に達してい....
十月革命と婦人の解放」より 著者:野呂栄太郎
画の最初の二カ年間に早くも労働賃銀は一割二、三分も増加し、その他社会保険及び福祉基金は同じ二カ年間に三十二億円も増加し、従って労働者は非常な意気と覇気とをもって....
社会時評」より 著者:戸坂潤
につけ嬉しい植民地根性から、乗船を勧めたものだろう。そこへ庭球協会から、デ杯戦の基金募集がうまく行かぬと困るから是非行って呉れといって来た。庭球協会のこの勧め方....
往復帖」より 著者:宮本百合子
合わせた通り左記のように局長あて意見出しました。 ※大日本婦人会の完全な解消と基金百万円の処置の公表 ※地方の社会教育局の構成の民主化 ※文部省自身組織するど....
あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
まされる者にとって、なにごとかを告げる主題である。また、一九三七年にどこからその基金がでたか分らない「新日本文化の会」というものが組織されて、それはもと警保局長....
立枯れ」より 著者:豊島与志雄
する種々の細かな規定などをもちだして、くどくどと説き立てるのだった。そして、共済基金の涸渇から、貸出規定の改正などの点になると、彼は明らかに反動的な立場に身を置....
非情の愛」より 著者:豊島与志雄
「五郎」の二階は吾々のクラブみたいになり、研究室みたいになった。秦啓源も可なりの基金を出してくれた。然しこのことは他の物語に属するし、旦つは未だ将来のことに属する。....
貞操問答」より 著者:菊池寛
だけ引き立つんですわねえ。」と、少し脱線気味である。 「失礼ですが僕貴女の劇団の基金として、これを差し上げることに致します。」と準之助氏は、袂から白い封筒を取り....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
なければならぬ。これは、一切の土壌の性質上、逓増はせず、徐々に逓減するところの、基金である。しかし人口は、食物がそれに与えられるならば、少しもその力を減ずること....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
しており、そしてそれ自身の貧民を養うものということになっている。しかしながらこの基金は限られているから、もちろんしばしば全く不十分となるであろう。そこで時々この....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、面白いものである。 生命の蓋然率と金利とを計算して、彼は、老齢者扶助を行う基金を提唱し、この基金は一部は各自の従来の貯蓄から作りまた一部は同一の掛金をしな....
読書遍歴」より 著者:三木清
張を予感しつつこの春アメリカへ渡ってしまった。氏はそれ以前にやはりロックフェラー基金によってイタリアへ行っていたことがある。レーヴィット氏と同じ家に住んでいた青....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
日新聞社であった。そしてこれを広く社会に紹介するために、また一つには大毎慈善団の基金募集のために、大阪毎日新聞社主催の大毎慈善歌劇会を年末行事の催物として、例年....