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「埼玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

埼玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
磯辺《おすひ》から、武蔵野の小岫《ぐき》がほとり、入間路《いりまじ》の大家が原、埼玉《さきたま》の津、廻って常陸の国に入った。 筑波|嶺《ね》に、雪かも降らる....
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
そのままやれるから、そのとおりにしておいた。「お医者さまの西庵《さいあん》さんが埼玉《さいたま》へいって」というふうのしゃれだ。これは両方が固有名詞でいってるの....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
玉がありましたもんで、それを迎えに行っておりましたような次第で――ところがこれが埼玉の在でございまして、たいへん手間どれました。ここに控えておりますのが、その一....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
東京を三重四重に包囲している。一番外側の聴音隊は、北から西へ廻って云ってみると、埼玉県の粕壁、川越、東京府へ入って八王子、神奈川県の相模川に沿って鎌倉へぬけ、観....
転機」より 著者:伊藤野枝
心した。 水害の原因が水源地の濫伐にあることは勿論であるが、栃木、群馬、茨城、埼玉等の諸県にまたがるこの被害のもう一つの原因は、利根の河水の停滞ということにも....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
に話したのは次の出来事である。今から七、八年前の五月に、娘義太夫竹本富子の一座が埼玉県の或る町へ乗り込んだ。太夫や糸やその他をあわせて十二人が町の宿屋に着くと、....
妖婦」より 著者:織田作之助
たという者もあった。さすがに両親は驚いた。総領の新太郎は道楽者で、長女のおとくは埼玉へ嫁いだから、両親は職人の善作というのを次女の千代の婿養子にして、暖簾を譲る....
式部小路」より 著者:泉鏡花
った工合で、東京中は喰い詰める――し、勿論何でさ、この近在、大宮、宇都宮、栃木、埼玉、草加から熊ヶ谷、成田、銚子。東じゃ、品川から川崎続き、横浜、程ヶ谷までも知....
妖怪報告」より 著者:井上円了
る人が手を伸ばして、あやまりて余の頭に触れたるなり」と。 ○埼玉県、永井某氏より、夢の解釈につき報道せられたる一文は、参考の一助となるべきも....
迷信解」より 著者:井上円了
ところより、オサキとも名づけられておる。また白狐という所もある。この狐は群馬県、埼玉県、栃木県地方に最も多く、長野県、静岡県等にも一般に信ぜられておる。これに類....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
、事実に適合するもの十中八九ありという。これ実に奇怪といわざるべからず。さきごろ埼玉県北足立郡中野村、青木氏の報知を得たれば、氏の実験の始末を左に掲げて、その一....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
て、傾き掛った身代を首尾よく盛返した。その家は今でも連綿として栄え、初期の議会に埼玉から多額納税者として貴族院議員に撰出された野口氏で、喜兵衛の位牌は今でもこの....
贋物」より 著者:葛西善蔵
っと心ひかれて、どうした事情かと訊いてみる気になった。 小僧は前借で行っていた埼玉在の紡績会社を逃げだしてきたのだ。小僧は、「あまり労働が辛いから……」という....
一癖あるどじょう」より 著者:北大路魯山人
とし、棒状形にして膳にのぼす。これならば、家庭で試みてもよいものである。東京では埼玉の越ヶ谷辺の地黒というどじょうが上物で大きく、以前、うなぎの大和田あたりで盛....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
濃厚で、岡山・広島等の中国筋から、四国・九州北部という方面がこれにつぎ、関東では埼玉・群馬などに比較的多いが、九州の南部、奥羽の北部など、中央から遠ざかるに従っ....