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「堀留〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堀留の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
もんか、関わん、署員総がゝりで逮捕するんだ」 署長と云うのは、つい一週間程前に堀留署から転任した人だった。前任地では管内の博徒を顫え上らした人で、真っすぐな竹....
縮図」より 著者:徳田秋声
いていた。客は遠くの花柳界からも来、歌舞伎役者や新派の女房などもここで顔が合い、堀留あたりの大問屋のお神などの常連もあるのだった。家は裕福な仕舞うた家のようで、....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
くそえんで歩き出していた。 口を利く鬼瓦 東へ下がって思案橋を過ぎ、堀留から大伝馬町の文珠屋という看板を掲げたわが家へ、帰り着いた佐吉は、その鬼瓦の....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
だよ。」 後にわかったのは、薬研堀《やげんぼり》にいた妾《ひと》は、日本橋区|堀留《ほりどめ》の、杉の森に住んでいた堅田《かただ》という鳴物師《なりものし》の....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
堀留《ほりどめ》――現今《いま》では堀留町となっているが、日本橋区内の、人形町通....
魔像」より 著者:林不忘
逃げこむつもりで、息せききって駈けつけて来たのが、中坂下《なかざかした》を通り、堀留《ほりどめ》の横町から真っ直ぐもちの木坂へ登ろうとする角《かど》の屋敷――西....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の話の件で私が師匠の命で使いに参った家)、山村仁兵衛という小舟町の砂糖問屋、同所堀留大伝(砂糖問屋)、新川新堀の酒問屋、吉原では彦太楼尾張、佐野槌、芸人では五代....
小説 円朝」より 著者:正岡容
きてね、すっかり聞いちまった圓太のことを」 今度急に圓太が看板を上げられたのは堀留のほうの船宿の後家さんをほかして入り込み、そこへ圓生はじめ三遊派の主立った人....
夏の町」より 著者:永井荷風
ている…… これもやはりそういう真夏の日盛り、自分は倉造りの運送問屋のつづいた堀留《ほりどめ》あたりを親父橋《おやじばし》の方へと、商家の軒下の僅かなる日陰を....
澪標」より 著者:外村繁
綿の卸商を始めている。文政十一年には上州桐生市に糸質店を構え、天保十二年には江戸堀留町に開店している。同十三年、苗字帯刀を許され、文久二年には彦根藩(五個荘は郡....
大岡越前」より 著者:吉川英治
満時に、事件のねえ晩などが一晩だってあるものか。またおれたちの眼を抜きやがって、堀留河岸の呉服問屋へ、五人組の押込がはいったんだ」 「へえ。五人組ですか。悪いも....