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「堀端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堀端の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
叩《ふくろだた》きにしてやろうものを、威張るのもいいかげんにしておけえ。へん、お堀端あこちとらのお成り筋だぞ、まかり間違やあ胴上げして鴨《かも》のあしらいにして....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
余は内よりも先に外の有様を検め度いと思い、生垣に添うて一廻り巡って、終に裏庭から堀端へ出て土堤を上った、土堤を猶も伝うて行くと、読者の知っての通り、お紺婆を殺し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋敷へは帰らないで、九段の坂上から旗本屋敷の片側町を南へぬけて、千鳥ヶ淵の淋しい堀端の空地へ出た。見ると、そこには又一人の男がたたずんでいる白い影が、向う側の高....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
えてもいい心持ではなかった。 四谷の大通りを行き尽すと、どうしても暗い寂しい御堀端を通らなければならない。文字春は云い知れない不安に襲われながら、明るい両側の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いるのが彼等のためには仕合わせであった。四人は三、四町ほども死骸をはこび出して、堀端の火除け地に捨てようとしたが、なるべく一日でも後れて人の眼につくことを考えて....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の姿――それがまぼろしのようにわたしの眼に浮かんだ。（昭和２・１「不同調」） 御堀端三題 海に山に、涼風に浴した思い出もいろいろあるが、最も忘れ得ないのは少年....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
夜私が見た人と同じだかどうだか、実の処は分りません……それは今でも分りはしない。堀端では、前後一度だって、横顔の鼻筋だって、見えないばかりか、解りもしない。が、....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
んなことを話したそうです。わたしはゆうべぐらい怖かったことはない。なんでも暗いお堀端のようなところを歩いていると、ひとりのお侍が出て来て、いきなり刀をぬいて斬り....
「鯉」より 著者:岡本綺堂
なわち安政元年の五月一日、この日は朝から小雨が降っている。その夕がたに文字友は内堀端の家を出て広小路の武蔵屋へたずねて行くと、その途中から町人風の二人づれが番傘....
「愛の為めに」より 著者:甲賀三郎
って外へ出た。もう大通りの方へ出る勇気はなかった。私は大通りと反対の方へ歩んだ。堀端へ出ると、銀行の前から橋の方へブラブラ歩き出した。 幸な事には赤ン坊は時々....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
つと沸き立つ、あの溝の臭みが故郷の匂いである。 ときどき散歩に行く、丸の内のお堀端の柳が水に映る姿も、故郷の彩である。そんなわけでほんとうに自分は東京の朝な、....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
賀古鶴所氏と別懇なのでした。 何でも牛込見附からかなり行って、四谷見附の辺のお堀端から松の枝が往来へ差し出ているのが目につくあたりにお住いだったと思います。痩....
「雪の一日」より 著者:岡本綺堂
書、ときどきに往来の雪げしきを眺める。これで向う側に小学校の高い建物がなければ、堀端の眺望は一層好かろうなどと贅沢なことも考える。表に往来の絶え間はないようであ....
「明治劇談　ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
のない時代であるから、岡君と銀座で別れて、わたしは徒歩で麹町の家へ帰ったが、夜の堀端をあるきながら私はいろいろのことを考えた。こんな不愉快を忍んでまでも、劇作を....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
いたのか知らないが、往来のまん中よりもやや南寄りに青い蔭を作っていた。その当時の堀端は頗る狭く、路幅は殆ど今日の三分の一にも過ぎなかったであろう。その狭い往来に....