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「堀部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堀部の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
そうえもん》、間瀬久太夫《ませきゅうだゆう》、小野寺十内《おのでらじゅうない》、堀部弥兵衛《ほりべやへえ》、間喜兵衛《はざまきへえ》の六人が、障子にさしている日....
箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
》の綾衣《あやぎぬ》という遊女と深くなった。それについてはお縫も意見した。用人の堀部|三左衛門《さんざえもん》も諫《いさ》めた。取り分けて叔父の吉田|五郎三郎《....
硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
倉屋《こくらや》という酒屋もあった。もっともこの方は倉造りではなかったけれども、堀部安兵衛《ほりべやすべえ》が高田の馬場で敵《かたき》を打つ時に、ここへ立ち寄っ....
僕の昔」より 著者:夏目漱石
きた所に――の向かいに小倉屋《おぐらや》という、それ高田馬場の敵討《あだうち》の堀部|武庸《たけつね》かね、あの男が、あすこで酒を立ち飲みをしたとかいう桝《ます....
口笛を吹く武士」より 著者:林不忘
武林は、大阪にかくれていた原惣右衛門、京都に潜んでいた片岡源吾、それから、江戸の堀部安兵衛らと、ひそかに、あちこち往来して、一挙の時期を早める硬論を唱道してきた....
四十八人目」より 著者:森田草平
るものは、さきに大石と同行した奥野将監を始めとして、小山、進藤の徒であり、後者は堀部安兵衛、奥田孫太夫などの在府の士、並びに関西では原総右衛門、大高源吾、武林唯....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
云っていられない。ただもう実用一点ばりの剣術だ。 馬庭念流の門弟中で名高いのは堀部安兵衛だ。越後の新発田から上京すると、馬庭が順路に当るから、自然念流の門を叩....
保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
七士のように不穏のタクラミがある時にかぎって貧乏人がジッと我慢するものだ。久作は堀部安兵衛よりも怒りッぽいガサツ者で生れた時から一生怒り通してきたような奴である....
雪女」より 著者:岡本綺堂
O君は語る。 大正の初年から某商会の満洲支店詰を勤めていた堀部君が足かけ十年振りで内地へ帰って来て、彼が満洲で遭遇した雪女の不思議な話を聞....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
一段高くなったところに、年寄の座があって、老眼鏡をかけた、松助《まつすけ》の堀部弥兵衛のようなのが褥《しとね》をなおす。 「お役目、ご苦労」 顎十郎、すま....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
そのころの牛込馬場下はのての片田舎としてはかなり繁華な一部落であったらしい。かの堀部安兵衛武庸も八丁堀の浪宅から高田馬場へ駈け付けの途次、この馬場下の何とやらい....
べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
人が多く、きょうは料紙と硯を借りて、手紙を書いている者が多かった。いちばん年長の堀部弥兵衛、顔の怖い吉田忠左衛門、黙ったきりの間喜兵衛、そのほか原惣右衛門だの、....