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堂々
「堂々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
堂々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
》をつくっているのを見た。そのまん中には女が一人、――日本ではまだ見た事のない、
堂々とした体格の女が一人、大きな桶《おけ》を伏せた上に、踊り狂っているのを見た。....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
り合うとか? 牝を取り合うと、大喧嘩をするんだそうだ。その代りだね、その代り正々
堂々とやる。君のように暗打ちなんぞは食わせない。いや、こりゃ失礼。禁句禁句《きん....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
はいつの間《ま》にか人一倍大きい目をしたまま、何か敵勢にでも向い合ったようにこう
堂々と返事をした。――
「いや、おれは欺《あざむ》かれはせぬ。」
(昭和二年五月七日)....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
うやつは月収一万元を越していたんだからね。こいつは上海《シャンハイ》の租界の外に
堂々たる洋館を構えていたもんだ。細君は勿論、妾《めかけ》までも、………」
「じゃ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
の絵画通と云う評判を荷っていた。これはいつか『帝国文学《ていこくぶんがく》』へ、
堂々たる文展《ぶんてん》の批評を書いたので、自然名前だけは俊助の記憶にも残ってい....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
うしてその間に居睡《いねむ》りをしている、山のような白頭の肥大漢と、――ああその
堂々たる相貌に、南洲先生の風骨を認めたのは果して自分の見ちがいであったろうか。あ....
「或る女」より 著者:有島武郎
の晩、田川夫妻は見舞いの言葉も別れの言葉も残さずに、おおぜいの出迎え人に囲まれて
堂々と威儀を整えて上陸してしまった。その余の人々の中にはわざわざ葉子の部屋《へや....
「或る女」より 著者:有島武郎
捏造《ねつぞう》だった)が掲載されたばかりでなく、母のいわゆる寃罪《えんざい》は
堂々と新聞紙上で雪《すす》がれたが、自分のはとうとうそのままになってしまった、あ....
「星座」より 著者:有島武郎
つかって、それを征服してしまおうとの熱意がいよいよ燃えてきた。彼の眼の前で数字が
堂々たる陣容を整えて展開した。それが罫紙《けいし》の上をあるいは右に、あるいは左....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
やるのと同じことであります。人類文明の帰着点は、われわれが全能力を発揮して正しく
堂々と争うことによって、神の審判を受けるのです。 東洋人、特に日本人としては絶....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
得た事情には、十分理解すべき面が存するであろう。 ただしアメリカが自由主義から
堂々と統制主義に前進したに反し、イタリアもドイツも日本も、遺憾ながら逆に專制主義....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の隠れたる神の児達が、大地の下層より蹶起して、自己の体得し、又体験せるところを、
堂々と証言するであろう。最初は細き谷川の水も、やがて相合して、爰に神の真理の大河....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の群が飛びだしてきたが、大気の匂いを嗅ぐためのように見えた。雪のように白い鵞鳥は
堂々たる艦隊をなして、近くの池で遊弋し、家鴨の船隊をまもっていた。七面鳥の連隊は....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
それから間もなく、ルパシカに長靴、馬上ゆたかにと云うのかどうかしらないが威風
堂々とゆられつつ、謡いつつの奇妙な新聞社通いが始った様であった。 農民時代から....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
バー海峡に集結訓練を重ねた約二十万の精鋭(真に世界歴史に見なかった精鋭である)は
堂々東進を開始して南ドイツに侵入、墺、露両軍の間に突進して九月十七日墺のほとんど....