堂堂[語句情報] » 堂堂

「堂堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堂堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
罌粟の中」より 著者:横光利一
開き、片膝をつく姿勢で最敬礼を一度した。見たところ、大学の教授のような品威のある堂堂とした紳士である。梶も怪しみを感じなかったが、疲労の折のこととて半身を起すの....
旅愁」より 著者:横光利一
から下まで見下した。 「どうです。このアルマン。」矢代は顔を赧らめて訊ねた。 「堂堂としててよ。あなただとは思えないわ。まア。失礼。」 「これで歩くと猿になるん....
夜の靴」より 著者:横光利一
十八だ。巨漢である。いつも炉端に寝そべっていて働かないが、無精鬚がのびて来ると、堂堂たる総大将の風貌であたりを不平そうに眺めている。剃刀をあてると、青い剃りあと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
山白雲も緩和されているけれども、当面の裸男は一向ひるむ様子も見えず、大手を振って堂堂と川渡りを決行して来る挙動が、かなり大胆不敵なものであって、見る人に、好奇以....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いぶむずかしい顔をしていました。これは心配の妖女でした。このほうはいつもごじしん堂堂と、どこへでも乗り込んでいってしごとをします。すると、やはりそれがいちばんう....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
うに売れて行く。地元曾根崎署の取締りを嘲笑するやうに、今日もまた検挙網のど真中で堂堂と煙草を売つてゐる一人の闇商人曰く―― 警察や専売局がいくら自由市場の煙草....
澪標」より 著者:外村繁
ている。羽毛も美しく、脚には鋭い蹴爪がある。雌※は雄※より体も小さい。雄※は威風堂堂と胸を張って、時をつくる。雌※はあわただしく鳴き立てて、産卵を知らせる。歩き....