堅パン[語句情報] » 堅パン

「堅パン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堅パンの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
と信じ、両親や友達を集め、朗読会を催した。彼が数ヵ月の間、部屋も出ず、レモン水と堅パンとで暮しながら書き上げた「クロンウェル」の効果は意外であった。 朗読は「....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
ンターはボートを船尾窓の下に※し、ジョイスと私とはそのボートに火薬の鑵や、銃や、堅パンの嚢や、豚肉の小樽や、コニャックの樽や、私には何より大事な薬箱などを積み込....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
た。噴水からは、とびきり上等のぶどう酒がふきだしていました。パン屋で一シリングの堅パンひとつ買うと、大きなビスケットを六つ、しかも乾ぶどうのはいったのを、お景物....
風景」より 著者:豊島与志雄
とも、或は革の鞄を抱え或は小さな包みを提げようとも、或は七面鳥の丸焼を飽食し或は堅パンを噛ろうとも、必ず、肩に一本の鶴嘴をかついでいる――なぜなら、自ら道を切り....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
《もうそう》や霊魂や不死や天国や星などを食わせるがよい。彼らはそれをかみしめる。堅パンの上にふりかける。何物をも有しない者は善良なる神を持つ。まあそれくらいのも....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ると思う。それゆえ私は大きくとも小さくとも御用商になることが嫌いだ。兵営の酒保に堅パンを納入したパン店が、時々当番の下士の小遣いを調達させられたことも耳にしたし....
怪青年モセイ」より 著者:夢野久作
様らしく二、三遍帰りかけた。それを私は無意味に二、三遍引き止めた。お菓子が最後の堅パン一枚になってもまだ話が尽きなかった。 踏切りを越えて、国道に出て「さよう....