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堅城
「堅城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
堅城の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
秋も半、軍旅の好期である。飯山に出でた謙信は、善光寺にも止らず、大胆不敵にも敵の
堅城たる海津城の後方をグルリと廻り、海津城の西方十八町にある妻女山(西条山ともか....
「運命」より 著者:幸田露伴
忽ち氷結し、明日に至れば復登ることを得ざるが如きことありき。燕王は予め景隆を吾が
堅城の下に致して之を殱さんことを期せしに、景隆既に※に入り来りぬ、何ぞ箭を放たざ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ば頼もしくもある人で、敵としては所謂《いわゆる》手強《てごわ》い敵、味方としては
堅城鉄壁のようなものである。然し是の如きの人には、ややもすれば我執の強い、古い言....
「ヴェルダン」より 著者:野上豊一郎
から城砦《シタデル》などもなかなか堅固なもので、ヴェルダン城はフランスでも一流の
堅城といわれていた。もと十世紀の僧城を改築したもので、南はムューズの河岸に城壁を....
「三国志」より 著者:吉川英治
すがに北国随一の要害であった。犠牲をかえりみず、惨憺たる猛攻撃をつづけたが、この
堅城鉄壁はゆるぎもしないのである。 「これは胡桃の殻を手で叩いているようなもので....
「三国志」より 著者:吉川英治
みがあります。それはこの戦いが延引すると、曹操が今の陣地に塁壕を構築して、不落の
堅城としてしまうことで、そうなると、容易に渭水を抜くことはできません」 馬超も....
「三国志」より 著者:吉川英治
ちへ味方を収めると、彼は、きびしく岩窟の門をふさぎ、渓谷の柵門を固め、また絶壁の
堅城にふかく隠れて、 「戦うなかれ」 を、旗じるしにしてしまった。 張飛もま....
「三国志」より 著者:吉川英治
粛省・蘭州の東)の城中へ入り、これへ諸方の大軍を吸って堅固を恃んだ。南安は著名な
堅城である。日ならずして、続々これへ寄せてきた趙雲、関興、※芝、張苞などは、四方....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
日、寄手は初めての凱歌をあげた。 楠木勢の前線のかなめ、すなわち金剛山の中腹の
堅城、上赤坂ノ城を攻めつぶし、牙の一つを抜いたのだった。 これは、忍をつかって....