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「堅硬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堅硬の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
くところは、信州神河内(上高地)温泉である、ここは石英斑岩だの、花崗岩だのという堅硬な火成岩の大塊が、山岳としては、壮年期ともいうべき、最も成熟し切った発達を遂....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
域がある。壁の上にはこれを覆う穹窿すなわち天が安置されている、これはマルドゥクが堅硬な金属で造ったもので、昼間は太陽の光に輝いているが、夜は暗碧の地に星辰をちり....
槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
って湛えているのを見るようだ、その中で我が槍ヶ岳という心臓が、日本アルプスという堅硬な肉体に、脈を搏っているのだ。 動揺する、動揺する、天上のものは皆動揺して....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。枕木は重にドス楢で、北海道に栗は少なく、釧路などには栗が三本と無いが、ドス楢は堅硬にして容易に朽ちず栗にも劣らぬそうである。 案内者は水戸の者であった。五十....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
ろに、尖り出ているのであるが、その中でも穂高岳から槍ヶ岳へとつづく岩石の軌道は、堅硬に引き締まって、いつも重たい水蒸気に洗われ、冷たい氷雪に磨かれながら、黒光り....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ニシテ上漸ク稀ナリ、枝葉繁細、筍ハ庖饌ニ充テ、絶佳ナリ、此筍ノ出ヅル時、若シ近地堅硬或ハ礙磚石ナレバ則チ間ニ遠近ナシ、但シ出ヅベキ処ニ遇ヘバ、即チ土ヲ穿テ出ヅル....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
は縦横に切りさいなまれて創だらけの胴体が今にも一片一片剥がれ墜ちようとし、或者は堅硬な岩面に加えられた風雨の鑿氷雪の鉋に抉られ削られて、滑かな膚が鋭い菱角を尖ら....
八ヶ峰の断裂 」より 著者:木暮理太郎
り外に方法はないから、荷は綱を用いて曳き揚げることにする。花崗岩らしい壁面は頗る堅硬であり、且つ手足の掛りもあるのは幸であった。夫から左に一の窪を伝って、岳樺の....