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堆石
「堆石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
堆石の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
。これから、外輪|紅蓮峰《リム・ボー・チェ》の裾まで八十マイル強、そこの大氷河、
堆石のながれ崎※《ききょ》たる氷稜あり雪崩あり、さらに、風速七十メートルを越える....
「ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
これによると、最後の氷河期の氷河が崑崙の北麓に押し出して来て今のコータンの近くに
堆石の帯を作っている。この氷河が消失して、従って新疆地方に灌漑する川々の水量が少....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
滾《たぎ》りたつ激流をいくつか泳ぎわたり、海抜一万六千尺の漂石(氷河が押し出した
堆石)の高原で形容を越えた苦難に苛まれながら、千二百里というたいへんな迂回路を一....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
青草の生えた牧場になって、牛が遊んでいる。その辺の農家の石垣は、氷河の推し流した
堆石を使ったりしているのが、私たち富士山で、万年雪を物色したり、日本アルプスで、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
とに裸体山なり。ただ残雪の斑文をなすを見るのみ。極北の山にしてなおかくのごとし。
堆石巌々たるは、ひとり南山に限るにあらず、これより北進するに従い、雪色天にみなぎ....
「アラスカの氷河」より 著者:中谷宇吉郎
いない。その上に、流線のような形をした黒い線条が、一面に流れている。これは氷河の
堆石《モレイン》が示す線条である。 氷河には
堆石がつきものである。氷河が流れ下....