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堪え兼ねる
「堪え兼ねる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
堪え兼ねるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
渦巻を転々さして、興味の眼を八方に向け放っていたむす子は、そういって、おかしさに
堪え兼ねるように肩を慄わして笑った。 さっき室内噴水のそばに席を取っていた男女....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
のちにかけても、そう思いながら自分で自分の胸を抱いて座敷に立ったまま、嗚咽の声を
堪え兼ねるのでありました。 夜になって闇の沖にいさり火の見えるのも苦しかった。....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
たの普通平凡な人間を見るとそれ等と自分との距てが際立って痛感され、孤独の寂しみに
堪え兼ねるらしい。けれども自分の方から凡俗に降って膝を交えることは、とても出来|....