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堪え忍ぶ
「堪え忍ぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
堪え忍ぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。もう一つは損害に対して我慢することです。即ち敵に最大の損害を与え、自分の損害に
堪え忍ぶことであります。この見地からすると、次の決戦戦争では敵を撃つものは少数の....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
みを施すことです。持戒とは、規則正しい生活の意味で、道徳的な行為です。忍辱とは、
堪え忍ぶで、忍耐です。精進とは、努め励むことで、全生命をうちこんで努力することで....
「花吹雪」より 著者:太宰治
叫喚したき程の劇痛に有之候えども、南無八幡! とかすれたる声もて呻き念じ、辛じて
堪え忍ぶ有様に御座候。然れども、之を以て直ちに老生の武術に於ける才能の貧困を云々....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
分らないが、ぶっつかる覚悟だけはしておきましょう。私はもう後悔はしない。力の限り
堪え忍ぶことだ。……信子さん!」 彼は信子を胸に抱きしめた。 「あなたは、」と....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
めなかった。彼女はあるがままの現実を見ることができなくて、ただあるがままに現実を
堪え忍ぶことだけを知っていた。生活のために生活を理解する必要を持たない謙虚な善良....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
えも、女は虚偽の名誉にとり巻かれ、極悪な悲惨よりもはるかに重い軽蔑《けいべつ》を
堪え忍ぶ。』そのことを考えてごらんなさい、クリストフさん……。」 「驚いたことを....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
苦悩を生きながら長くそして多く堪《た》えることができるように作られている。ゆえに
堪え忍ぶことが必要であったのだ。あの小さなあわれな子供たちにとってもその方がよか....
「中庸」より 著者:坂口安吾
害や心痛については決して語ろうとしなかった。彼は身にふりかかる苦難は誰にも秘めて
堪え忍ぶのが本懐なりと堅く心に期するものの如くである。それにひきかえ彼に苦難を与....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ッと口をつぐんだ。 ★ 五年前のあの時には、何事にもジッと
堪え忍ぶことに馴れているさすがのミネも血相を変えた。わが身のことに堪え得ても、子....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
教え込まれる所である。文明人はこれと反対に、害悪が起った時には忍耐をもってこれを
堪え忍ぶことを教えられはしようが、しかし常にそれを予期するようには教えられていな....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
これらの事情を考慮した結果、しばしば、
『未知の苦悩に逃れるよりは
今の苦悩を
堪え忍ぶ』
ということになるのも、決して驚くに当らないのである。
もし我国ほ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
。そうするとこのイチハツはその生えているところがたとえ乾くことがあっても、それに
堪え忍ぶ性質をもっていると思う。つまりその地下茎が硬質で緻密でよく水を抑留して長....
「『偶像再興』序言」より 著者:和辻哲郎
を望まないか。官能の悦楽のあとで彼はそのはかなさに苦しまないでいられるか。痛苦を
堪え忍ぶ時彼はこの生が生理的偶然に過ぎないという考えを悦ぶことができるか。――こ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
豚も鶏も総て遠慮なく戦火の洗礼を受けるのである。全国民がこの惨禍に対し毅然として
堪え忍ぶ鉄石の精神を必要とする。 空中戦を主体とするこの戦争では、地上戦争のよ....