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堪へ
「堪へ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
堪への前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
者共の痩せ損じたる数多く臥せり。一人を招き寄せて、これは如何なることぞ、かやうに
堪へ難気には如何であるぞと問へば、木の切を持ちて、細き肘さし出でゝ書くを見れば、....
「運命」より 著者:幸田露伴
む 伯牙の陋にして、 鍾 死して 其琴を破れるを。 自ら得るあらば 苟に伝ふるに
堪へむ、 何ぞ必ずしも 知音を求めんや。 俯しては観る 水中の※、 仰いでは覩る....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
夜は役場にとまった。校長を訪ねたが不在であった。かれは日記帳に、「あゝわれつひに
堪へんや、あゝわれつひに田舎の一教師に埋れんとするか。明日! 明日は万事定まるべ....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
ら焔を地に吹きつけたり。空には灰を吹きたれば、火の光を映じて普く紅なる中に、風に
堪へず吹き切られたる焔、飛ぶが如くにして、一二町を越えつつ移り行く、その中の人現....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
たということも云い得るのである。和うる歌に、「月読の光は清く照らせれどまどへる心
堪へず念ほゆ」(巻四・六七一)とあるのは、女の語気としてかまわぬであろう。 ....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
つかつても知らぬ存ぜぬと言ひはれといふ、なるほど、浮気のコツはそのへんか。こゝは
堪へ忍んで、瀬戸に退場してもらひ、千客万来、相手をみつけて浮気する。この浮気は始....
「理想の女」より 著者:坂口安吾
が汚されるかのやうな被害妄想をいだいたわけだが、本当のところは、戯作性との合作に
堪へうるだけの逞しい思想性がなかつたからに外ならぬ。 小説にとつては、戯作性と....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
気持を母に打ちあけて、肚をきめるのはそれからさ」 と言つたが、母を見る切なさは
堪へがたい。するとヒロシはぴつたりと身体をすりよせるやうにして、 「ナアさん」 ....
「炎天汗談」より 著者:太宰治
修業という事は、天才に到る方法ではなくて、若い頃の天稟のものを、いつまでも持ち
堪へる為にこそ、必要なのです。退歩しないというのは、これはよほどの努力です。ある....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
勝ち闘ひては勝つときには、勝つといふことを知りて負くるといふことを知らざるまま、
堪へがたきほどの痛きめにあひても猶よく忍びて、終に強敵にも勝つものなり。また若き....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
婦女は皆|脂肪《あぶら》ぎりて肌《はだ》白く血液に満ちて色赤く、おのが身の強健に
堪へざる如く汗かけり。これらの婦女は恣《ほしいまま》にその淫情を解放して意気揚々....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
ろである。景行天皇の襲国に熊襲梟帥を誅し給うや、「少く師を興さば則ち賊を滅ぼすに
堪へず、多く兵を動かさば」と命じ給うた。これ実に我が皇が、異俗に対する大方針を明....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
ひければ、大方左様の道には協ひ難き身にてなんど、やう/\に言ひしろひけるを、なほ
堪へ難く覚えて、帰りけるにつきて行きければ、一条河原になりにけり。女房見かへりて....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ら糸 老境の歌、 年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山 さびしさに
堪へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里 とふ人も思ひ絶えたる山里のさびしさな....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
によると、飛騨人が「課役を規避して他郷に庸作し、年を積んで帰るを忘れ――其の苦に
堪へずして逃去する者多く、遂に父子をして保たざらしめ、夫婦をして処を別にせしめ、....