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「堰く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堰くの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霜凍る宵」より 著者:近松秋江
とか、その場かぎりの体の好いことをいっていた。そして母親や女主人の方で二人の間を堰くようにすればするほど三野村の方で一層躍起になってお園が花にいっている出先まで....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
む。稀にはしなやかな小さな十六盤橋を見せて、二尺五寸の蛇が渡る。田に入るとて水を堰く頃は、高八寸のナイヤガラが出来て、蛙の声にまぎらわしい音を立てる。玉川に行く....
風流仏」より 著者:幸田露伴
しらず愚にも、独居の恨を数うる夜半の鐘はつらからで、朧気ながら逢瀬うれしき通路を堰く鶏めを夢の名残の本意なさに憎らしゅう存じ候など書てまだ足らず、再書濃々と、色....