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報せ
「報せ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
報せの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
は中国の心臓を漢青年に握られるようなものだ。だから当分のうち時局の切迫を漢青年に
報せずに置くことが、必要だったのだ。そうかと云って、彼の生命を断つことは、今日あ....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
が昨夜喜多を玉の井で見かけたって噂を小耳にはさんだんで、お由が殺されていると言う
報せを聞いたのは、それから間も無くでございました」 では、何故喜多公はその夜の....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ンという鈍い物音がきこえ、其の度に胸がわくわくするのを覚えました。 嫂の変死の
報せが赤耀館に到着したのは、その次の日の早朝であったのです。百合子は呆然としてし....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
とう、清二は殺られたか!) 「旦那」郵吉が、おずおずと声を出した。「もしや、悪い
報せでも……」 郵吉は、陸海軍から出した戦死通知を、何十通となく、区内に配達し....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
えているのだった。 「ウン、しっかり演ってみせるぞ。安心せい。相手を確めたら直ぐ
報せろ!」 そういった屋根裏の青年の前には一台の機関銃が壁穴を通して外を覗いて....
「赤外線男」より 著者:海野十三
駄目です」と課長は不機嫌に喚いてから、「だが、昨夜また犠牲が出たんです。今朝がた
報せて来ました」 「なに、又誰かやられたんですか」 「こうなると、私は君まで軽蔑....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
えた警視庁の係官や判検事の一行が到着したのだった。 「やあー」 「やあ、先程はお
報せを……」 大江山捜査課長は、この事件を帆村から
報せて貰ったことに礼を述べた....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
五反田の電気試験所のまわりがひどく焼け、電気試験所は一部が焼けたと、昨日中川君が
報せてくれた。そこで今日は自著十一冊を手土産として、同部へ見舞に出かけた。 ◯電....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
より二十四時間以内に問題の繭子夫人の隠匿場所又はその生死を確かめて本社調査部迄密
報せられたる方に対し、懸賞金一万円を贈呈する!」 右は某新聞の記事であるが、こ....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
た以上の悦び方で、直ちに電報をうって、「共軛回転弾を持ちて帰国する」旨を大統領に
報せるやら、輸送機を呼びよせるやら、俄に中国大陸|土産を掻き集めるやらで、こま鼠....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ーは、命令遅しと待つほどもなく、香取司令官は手をあげた。 「ラジオ放送で一般に通
報せよ。――司令部発表、南及び北関東地区、午前五時二十分、空襲警報発令!」 ア....
「十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
察庁|公示事項のニュースとしてC子の姿を放送する。それは、一ツには冥土への安着を
報せ、二ツには娑婆に債権者でもあれば今の内に申し出て、何とか解決方法をとらせるた....
「キド効果」より 著者:海野十三
っぽを向いて知らぬ顔をしていた。 「いま隧道の中で、何か変事があったと後部車掌が
報せてきたのに、これじゃ駈けつけることが出来ないじゃないですかッ。もしも重大なる....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
へ引っ掛けることのできる鉤を。 さて今度は自分のことを、僕たち自身のことを君に
報せたい。それは、君もまたそういうやり方で僕に返事をくれなければならない手本を一....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ならぬ。第一次欧州大戦勃発当時の如きは外務省は参謀本部よりベルギーの中立侵犯を通
報せらるるに止まる有様であり、また当時カイゼルは作戦計画を無視し(一九一三年まで....