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「報せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

報せるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藁草履」より 著者:島崎藤村
逃げ廻りました。 急に花火の音がする。それは海の口村で殿下の御着《おちゃく》を報せるのでした。物売る店の辺《あたり》から岡つづきの谷の人は北をさして走ってまい....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
った。 警報隊長の四万中尉は、兵員の間に交って、いつもは東京全市に正午の時刻を報せる大サイレンの真下に立っていた。 「中尉殿、報告」 傍らの松の木の蔭に、天....
」より 著者:島崎藤村
っていた。 百姓の隠居も鍬を肩に掛けて、上の畠の方から降りて来た。 夕飯時を報せる寺の鐘が谷間に響き渡った。達雄は、縁先から、自分の家に附いた果樹の多い傾斜....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
た以上の悦び方で、直ちに電報をうって、「共軛回転弾を持ちて帰国する」旨を大統領に報せるやら、輸送機を呼びよせるやら、俄に中国大陸|土産を掻き集めるやらで、こま鼠....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
はよく出来たという。これならばベンケイに見せてもよろしかろうというので、その旨を報せると、或る日、アーレンス商会のその注文主のお客と、それからベンケイとほかに一....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
留していた。 ……僕が受けた名誉章のうち君にもきっと悦んでもらえると思うものを報せるとすると、フランスの先王から 〔Donne'e par le Roi a`....