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報告書
「報告書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
報告書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「階段」より 著者:海野十三
階へのぼる階段の一つへ、階段と同じような色の表紙を持ったスコットランド・ヤードの
報告書を載せて置こうというのである。若し三階へ昇った人間があればなにか足跡がのこ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
の結果を受けとった尾形警部は、力もなにも抜けてしまって、机の上に顔を伏せました。
報告書には次のような意味のことが書いてあったのです。 「自然死か毒死かの判別は不....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
せましょうか」 「いや、よろしい」司令官は、不機嫌に、頭を左右に振った。 「その
報告書を、こっちへ、寄越し給え」将軍は、ひったくるようにして、報告の紙片を、手に....
「赤外線男」より 著者:海野十三
で、科学の方面にも相当明るいという人物だった。 こうして取調べも一と通り終り、
報告書も作られたけれど、直接の被害の中にとうとう洩れてしまった一つの重大なる品物....
「蠅男」より 著者:海野十三
者として逮捕するしかないのっぴきならぬ証拠を握っていたのであった。 そのときの
報告書に記された殺人|顛末は、次のような次第であった。 場所は、大阪の丸の内街....
「断層顔」より 著者:海野十三
かし彼の手は、別冊の頁をしきりに開いていた。それは交川博士の手記にかかる「通信部
報告書」だった。同じ八月三日の記載に、次のような文句があった。 「……密航者一名....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
て読んだときに、そうなったからである。 その頁は、昨夜の池袋駅事件につき、第二
報告書が赤インキで書き入れてあって、 “――前記姓名|未詳《みしょう》の男は、二....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
酒をやり、大いに酩酊せり」 「ふん、大いにやっとるな」 と、ゴンゴラ将軍は次の
報告書を取上げる。 「金博士は、本日午後二時十五分より、カセイ・ホテルに現れ、飲....
「火星兵団」より 著者:海野十三
艦というのは何ですか」
「宇宙艦は何だと聞くのかね。宇宙艦は、わしの友人が、一度
報告書に書いたことがあった。しかし、誰もその友人の
報告書を信用しなかったし、その....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
しらせることをおそれたるがためなり” 「なるほどなるほど」 艇長はうなずいた。
報告書は、なおその先があった。 “……わが隊は、アメ山より、対いのヒイラギ山のか....
「空襲警報」より 著者:海野十三
と集め、秘策をねっていた。 「……さような次第でありますから……」 と参謀長は
報告書を見ながらいった。 「昨夜、S国の空軍が行いました第一回の夜間空襲は、主と....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
様は、ちかごろここへ現れたばっかりだが、その面構えは本国政府からチャンと注意人物
報告書として本官のところへ知らせてきてあるのだ。どうだ驚いたか、胡魔化してみろ、....
「瘤」より 著者:犬田卯
の綴を引っ張り出して来て、彼は前年度、前々年度の予算表や、それに対照する収支決算
報告書を丹念にしらべにかかった。 歳入出計二七・六三九、及び二七・八七七、両年....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
意味で学術的に貴いものなら何でも集めて置く、」と書棚の中から気象学会や地震学会の
報告書を出して見せた。こういうものまでも一と通りは眼を通さなければ気が済まなかっ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
綱紀はそれほど紊乱しておらないと強弁されておるが、第十五国会の決算委員会に現れた
報告書によれば、昨年度官庁においてむだに使われた金が三十億五千八百万円といわれて....