報時[語句情報] »
報時
「報時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
報時の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
出でた恋」だったのです。僕は毎晩のように鉱石の上を針でさぐりながら、銚子局の出す
報時信号のリズムに聴き惚れたものです。受話器を頭から外して机の上に横たえておきま....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
人形時計を――。また、その童子人形の右手が、シャビエル上人の遺物筐になっていて、
報時の際に、鐘を打つことも御存じでいらっしゃいましょう。ところが、あの夜九時にな....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
とに一猿ありて庭前に詣《いた》り鞠躬《きっきゅう》して啼《な》く、目《なづ》けて
報時猿と為《な》すと、時計の役を欠かさず勤めた重宝な猿松だ。『洞冥記』に影娥池の....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
ンとひびいた鉦の音。 四少年は思わず一つところにかけ集った。 久しぶりの
報時《ほうじ》 「なあんだ、あれは、時計が鳴りだしたんだ」 「えッ、時計か、ほん....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
ョッキのポケットから時計をひっぱりだして見て、 「ふむ、もう零時半だ。新聞電報も
報時信号もうけとったし、今夜はもう電信をうつ用も起らないだろうから、器械の方にス....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
んだ音響を立てたのだよ。つまり、最初の回転で八つ、二回目で一つ――それが三十分の
報時に当ると云う訳だが、その二回で弾条の命脈が尽きてしまったのだ」 「どうかして....