場慣れ[語句情報] » 場慣れ

「場慣れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

場慣れの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
なり》侠《きゃん》にして、人を怯《おそ》れざる気色《けしき》は、世磨《よず》れ、場慣れて、一条縄《ひとすじなわ》の繋《つな》ぐべからざる魂を表わせり。想《おも》....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も一人の武士が出て来た。どちらも若い武士であったが、新らしく出て来た一人は幾らか場慣れているらしく、半七にむかって我々は決して試し斬りではないと弁解した。しかし....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
あわせたのだった。 二人の背広男は、このとき丁寧なお辞儀をすると、席を立った。場慣れているらしく、始終ベラベラ喋った曽我貞一という男、それに反して一語も発しな....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
すっているのだろうが、なあに、何でもありゃあしません。ごろん棒のあっし達。喧嘩に場慣れているだけでさあ」 と、事もなげにまくし立てたが気がついたように、 「実....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
お絹の洋装の方に目をつけました。ところがこの女は、一向わるびれないのみか、むしろ場慣れのした愛嬌をふりまいて会釈をすると―― 「マダム・シルク、ヨク似合ウコトア....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ファシスト風の真直ぐに腕を上げる挨拶をして、まず私たちがいかに方々を旅行して来た場慣れ者であるかを示した。それに対して彼は帝政時代の仏蘭西外交官のように片手を胸....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
もあるまいし、多くのシチュエイションを手がけて、激しい交通に踏み固められた、この場慣れた二人のあいだに、それは、「大戦後の新道徳」によって、勇壮に滑走すること請....