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堺
「堺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
堺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
うがわら》の喧嘩に、甲比丹《カピタン》「まるどなど」を救った虚無僧《こむそう》、
堺《さかい》の妙国寺《みょうこくじ》門前に、南蛮《なんばん》の薬を売っていた商人....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
たら、奥さんが誰だか黒の紋付《もんつき》を着た人と話していた。が、そこと書斎との
堺《さかい》には、さっきまで柩《ひつぎ》の後ろに立ててあった、白い屏風《びょうぶ....
「或る女」より 著者:有島武郎
。しかしその酔いがさめたあとの苦痛は、精神の疲弊と一緒に働いて、葉子を半死半生の
堺《さかい》に打ちのめした。葉子は自分の妄想《もうそう》に嘔吐《おうと》を催しな....
「片信」より 著者:有島武郎
津氏に対してはすぐに答えておいた（東京朝日新聞）。その後になって現われた批評には
堺利彦氏と片山伸氏とのがある。また三上於菟吉《みかみおときち》氏も書いておられた....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
秀吉の時代に切った吉野川は昔は大阪の裏を流れておって人民を艱《なや》ましたのを、
堺と住吉の間に開鑿《かいさく》しまして、それがために大和川の水害というものがなく....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
代を達観して尊皇の大義を唱え、日本統一の中心点を明らかにしましたが、彼は更に今の
堺から鉄砲を大量に買い求めて統一の基礎作業を完成しました。 今の世の中でも、も....
「獄中記」より 著者:大杉栄
番最初の九七七というたった一つしか覚えていない。これは僕ばかりじゃない。たしかに
堺（利彦）にでも山川（均）にでも、山口（孤剣）にでも、その他僕等の仲間で前科の三....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
そついでに、……浅熊山の雲も見よう、鼓ヶ｜嶽の調も聞こう。二見じゃ初日を拝んで、
堺橋から、池の浦、沖の島で空が別れる、上郡から志摩へ入って、日和山を見物する。…....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
これとてあまり面白いものではありません。こんな時に欲しいのは手紙です。 ＊
堺利彦宛・明治三十九年四月 五日、父面接に来り、社会党に加盟せるを叱責すること....
「京のその頃」より 著者:上村松園
廃ってしまったけど、その頃の町での稽古物というとまず地唄だった。 四条通りから
堺町に越した頃、私はもう絵を習いかけていたが、その頃よく宵の口に、時をきめてかど....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
月のしかも晦日、枯野見からお定まりの吉原へ。引手茶屋で飲んだのが、明日は名におう
堺町｜葺屋町の顔見世、夜の中から前景気の賑いを茶屋で見ようと、雅名を青楼へ馳せず....
「「ああしんど」」より 著者:池田蕉園
に、おばあさんがお嫁に来る時に――祖父のお母さんなんで御座いましょうねえ――泉州
堺から連れて来た猫なんで御座いますって。 随分永く――家に十八年も居たんで御座....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
、夜は店もしめて、少しはゆっくり出来るように、ひっそりした町へ住みたいと考えて、
堺町四条上ったところへ移りました。 田舎出の女中一人使って、母は店へ出られ、私....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
つまでおかれるのかとんと分らない。いまから考えると全く無茶な話だ。当時市ヶ谷には
堺利彦、徳田球一、小岩井浄、田所輝明など第一次共産党事件関係者などもいて警戒は厳....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
でもいい店で働きたいものだと、私の欲も大きくなった。口入屋を通じてまず行ったのは
堺筋の砂糖屋、次が心斎橋の洋服屋だったが、どれも三日と続かずじまい。砂糖屋はあま....