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塔中
「塔中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塔中の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「倫敦塔」より 著者:夏目漱石
ント》タマス塔が聳《そび》えている。逆賊門とは名前からがすでに恐ろしい。古来から
塔中に生きながら葬られたる幾千の罪人は皆舟からこの門まで護送されたのである。彼ら....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に入ってしまった、仏いわく昔|迦葉仏《かしょうぶつ》の時、象護の前身|一《ある》
塔中菩薩が乗った象の像少しく剥《は》げたるを補うた功徳で、今生金の大小便ばかり垂....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
も何の事か分らず、在英中土宜法竜僧正から『曼荼羅私鈔』を受け読み噛《かじ》ると、
塔中《たっちゅう》三十七尊を記せる内、阿※《あしゅく》、宝生、無量寿、不空成就《....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ょうか。 われわれはいましばらくこのままに、塩田大尉や一彦少年や、それから今怪
塔中におしこめられている帆村探偵や、それからまた例のふしぎな海辺に気をうしなって....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
施して、これに七宝入りの精巧な透彫金具を打ち、眼もさむるばかりに美しい。歴代の宝
塔中、やはりこの二代将軍の宝塔が最も立派であると言われている。 秀忠の夫人崇源....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
到る処にその門と堂の屋根を聳《そびやか》している。一箇所大きい寺のあるあたりには
塔中《たっちゅう》また寺中《じちゅう》と呼ばれて小さい寺が幾軒も続いている。そし....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
一致しているこの身体は、使えばあらゆる真理、あらゆる智慧が取出せる。そこを、多宝
塔中、釈迦多宝の二仏の並座で表現したのです。つまり私たちの身体、一名多宝塔です。....