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塗布
「塗布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塗布の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
てまるでまっ暗じゃないか」と黒川は口を切った。彼はボーイ長の胸部にイヒチオールを
塗布しながらいった。 「満船の時はどうも仕方がありません」と、ボースンは鞠躬如《....
「恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
ならぬ。私の口紅は街のフラッパーどもの額に支那流の卑しい装飾をつける。私は油黄を
塗布する、未来派の入墨を瞼に刺繍する。 カバレット銀座の情婦、無智な妖婦から電....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
。彼の懺悔を聞く相手はいつもパイーシイ主教であった。この二つの聖秘礼ののち、聖油
塗布の式が行なわれた。司祭たちが集まって来て、庵室の中はようやく苦行者たちでいっ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ヴィエを聴診して、肺尖《はいせん》に少し炎症を発見し、患者の背中にヨードチンキの
塗布をクリストフへ頼んだ。クリストフはその役目を真面目《まじめ》くさってやっての....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
」 と、妻へ甘える眼をして求めた。患部の膿汁を拭きとることから、朝夕のくすりの
塗布や煎薬なども侍医にはさせないで妻にさせた。また熱湯でしぼッた布で体じゅうの皮....