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「塗師屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

塗師屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
なかに分っていたものです。 たとえば、或る仏師の弟子の製作があるとして、それが塗師屋の手に渡る。塗師屋の主人は、それを手に取って、「オヤこれは旨いもんだ。素晴....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
れはそのおじさん、辻町糸七――の従姉で、一昨年世を去ったお京の娘で、土地に老鋪の塗師屋なにがしの妻女である。 撫でつけの水々しく利いた、おとなしい、静な円髷で....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
して、私は相更らず修業中……その十五日の前の晩(十四日の夜中)に森下にいる下職の塗師屋が戸を叩いてやって来ました。私が起きて、潜りを開けると、下職の男は這入って....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
われておるのではないからよかろう」 「でも。――後生だからさ、おじさん。あそこの塗師屋の裏で、紙漉きだの桶屋の若い衆たちが集まって、剣術をやっているから、そこへ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
) 胸を指して、いうのである。 しかし、いつとはなく、この風変りな僧は、もと塗師屋職人で半さんといい、道楽という道楽はし尽したあげく、吉原の花魁と心中し損ね....