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塗香
「塗香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塗香の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ず》の四菩薩を流出す(外四供養《そとのしくよう》)、塗《ず》とは、〈不空成就仏、
塗香を以て供養す、釈迦穢土に出で、衆生を利益せんと、濁乱の境界に親近す、故に
塗香....
「死者の書」より 著者:折口信夫
ぬものが、心にたぐり上げて来る。だがが、此世界の外に、居られたのである。郎女は、
塗香をとり寄せて、まず髪に塗り、手に塗り、衣を薫るばかりに匂わした。 ほほき ほ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
火炉があり、正面を北方として、行者は、南方の礼盤上に坐るのである。
右手には、
塗香と、加持物、房花、扇、箸、三種の護摩木を置き、左手には、芥子《けし》、丸香、....
「法然行伝」より 著者:中里介山
ってもまだ何ともない。「これはうがいの水が通うからだろう」といってうがいを止めて
塗香を使ったが気力が更に衰えない。やがて傷も治ってしまった。その後は時々行水をし....