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塚原
「塚原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塚原の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ころに坐って、東京日日新聞を読んでいた。老人は歴史小説が好きで、先月から連載中の
塚原|渋柿園氏作『由井正雪』を愛読しているというのである。半七老人のような人物が....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
学んだ剣。殺気鬱々たる鋒子先、プンと血生臭く匂いそうだ。 しかし土屋庄三郎も、
塚原|卜伝唯一の門弟松岡兵庫之助に学んだ腕前。ジリジリと後へ引きながらも突いて出....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
いつは何だ、講釈師がよく饒舌る、天保水滸伝中、笹川方の鬼剣士、平手造酒猛虎が、小
塚原で切取って、袖口に隠して、千住の小格子を素見した、内から握って引張ると、すぽ....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
。 「十二月二十八日に佐渡へ着きぬ。十一月一日に六郎左衛門が家のうしろの家より、
塚原と申す山野の中に、洛陽の蓮台野のやうに死人を捨つる所に、一間四面なる堂の仏も....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
らぬ気魄、右近丸思わずギョッとしたが、さてその右近丸ときたひには、この時代の剣聖
塚原卜伝、その人に仕込まれた無双の達人、香具師の頭猪右衛門などに、突かれるような....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
れらの儕輩にぬきんでて、実に今では一人武者であった。すなわち上泉伊勢守における、
塚原小太郎という位置であった。もしこの造酒が打ち込まれたなら、もう外には出る者が....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
巨大な炭壺の中に、豆腐でも置いたようであった。声は紙帳の中から来たようであった。
塚原卜伝が武者修行の際、山野に野宿する時、紙帳を釣って寝たということなどを、頼母....
「兜」より 著者:岡本綺堂
さがれて再び江戸へ引っ返すのほかはなかった。勘次郎も逃げ路をうしなって、さらに小
塚原から浅草の方へ引っ返した。それからさらに本所へまわって、自分の菩提寺にかくれ....
「暗夜の格闘」より 著者:小酒井不木
紅色ダイヤ事件の犯人は、意外にも
塚原俊夫君の叔父さんでしたから、悪漢の捕縛を希望しておられた読者諸君は、あるいは....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
繋がれて流罪になった。お熊と忠七とは密通の廉を以て、町中引廻しの上に浅草(今の小
塚原)で獄門に梟けられることになった。忠七は三十歳であった。お久も町中引廻しの上....
「江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
してしまいますと、まるで嘘のように不思議なことが止んだということです。 これも
塚原|渋柿園の直話ですが、牛込の江戸川橋のそばに矢柄何某という槍の先生がありまし....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
内は寂としていた。 これさえ夢のごときに、胸を轟かせながら、試みに叩いたが、小
塚原あたりでは狐の声とや怪しまんと思わるるまで、如月の雪の残月に、カンカンと響い....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
劇評が非常に詳しく書いてあった。これは誰が書いたのですと渡辺君に訊くと、おそらく
塚原渋柿園氏であろうと言った。わたしもそれをお手本にして書こうと思ったが、何分に....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
んだものだ。その時代の沼南の消息は易簀当時多くの新聞に伝えられた。十年前だった、
塚原靖島田三郎合訳と署した代数学だか幾何学だかを偶然或る古本屋で見附けた。余り畑....
「西航日録」より 著者:井上円了
比するに、ほとんど別天地を成せるがごとき観あり。 五月三日、ライプチヒに至り、
塚原、熊谷、藤岡三氏に面会し、清談数時にしてベルリンに帰る。当日、同所にて有名な....