塩っぱい[語句情報] » 塩っぱい

「塩っぱい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

塩っぱいの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
か知らん。チョッとこの薬を嘗めて……みよう。 ……苦くも何ともありゃあしない。塩っぱい味がする……重曹の味だけだ。オカシイナ……オカシイ……。 ……アッハッ....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
ません。お手に取って御覧下さいまし。」 と大きい声で言っている。 私はふっと塩っぱい涙がこぼれて来た。母はやっと一息ついた今の生活が嬉しいのか、小声で時代色....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
たないでしょう。エヘヘヘヘヘ……」 と冷やかし笑いをして見せたら、試験官の奴、塩っぱい面をして睨み付けたと思うと、プリプリして出て行きおった。そこで僕も土俵際....
人間腸詰」より 著者:夢野久作
えということになって閉め込みを喰ったもんです。その又、船のお医者って奴がチャチな塩っぱい野郎だったのでしょう。その中にホントの病気の名前がわかったんだそうですが....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
すぶって見ると、この木特有の強い匂が、ぷんぷんとあたりに散らばった。 何という塩っぱい、鼻を刺すような匂だろう。春になると、そこらの草や木が、われがちに太陽の....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
にわかった、船は病気なのだ。だからマストも、 ぶるぶるなのだ。船艙も、胴の間も、塩っぱい水腫でふくれたなかで、われわれは跳びつく、 しがみつく、引っ張りすぎた三....