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塩尻峠
「塩尻峠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塩尻峠の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
でだ。その夜の評定に上ったは、前途にどこをたどるべきかだ。道は二つある。これから
塩尻峠へかかり、桔梗が原を過ぎ、洗馬本山から贄川へと取って、木曾街道をまっすぐに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
部弥三次、三谷一馬の都合四人も、この宿を出かけました。 下諏訪を立つとまもなく
塩尻峠。一足先に出た竜之助の一行と、やや後《おく》れて仏頂寺ら四人のものとは、こ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
その晩、仏頂寺と丸山は兵馬を残して、どこかへ行ってしまいました。多分、過日の
塩尻峠で負傷した朋輩《ほうばい》を、この地のいずれへか預けて療養を加えさせている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い……」 お雪がこう言いますと、竜之助が、 「何ですか」 「それはね、この間、
塩尻峠の上のあの大変の時ですね、勝負がどうなったんだかちっともわかりませんわ、相....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
との燈火が、春の晩ながら、なんともいえない山国の佗しさを瞬いている。 そこから
塩尻峠の頂までは、なお二里以上はある。武蔵は、息もつかず登りつめた。そしてまだそ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
をまざまざと描いていた。 すると、一|朶の白雲が、瞼を流れた。――そしてそこに
塩尻峠の山や、高野の草が見えた。――武蔵は戦ぐ風をふんで、剣を抜いて立っている。....