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「塩竈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

塩竈の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
りゅうしゅう》の筆にあらずはいかむかこの光景を捕捉《ほそく》しえん。さてそれより塩竈《しおがま》神社にもうでて、もうこの碑《ひ》、壺《つぼ》の碑《いしぶみ》前を....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
今では一年の産額十万円に達していると云う。わたしも松島記念大会に招かれて、仙台、塩竈、松島、金華山などを四日間巡回した旅行中の見聞を、手当り次第に書きなぐるにあ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
「吁、咲いた、咲いた」 と叫んだ。其は庭の片隅に、坊主になる程|伐られた若木の塩竈桜であった。昨年次郎さんが出京入学して程なく、次郎さんの阿爺が持って来てくれ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
度中の橋手前の銀行へ寄ったんだ。――着流と来て、袂へ入れた、例の菓子さ、紫蘇入の塩竈が両提の煙草入と一所にぶらぶら、皀莢の実で風に驚く……端銭もない、お葬式で無....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
争話の駄ボラを吹きながら、無銭飲食、無銭遊興を重ねて、二本松から、仙台、とうとう塩竈まで逃げ落ちた。道々の諸侯の動勢は予期に反して必ずしも幕府方ではない。豪傑ぶ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
が例の吉原の遊女高尾事件を起して隠居謹慎し、その時以来、仙台から遊女屋を追放して塩竈へうつしたのだそうだ。ムダなことをしたものさ。男の子は往復に十里歩くムダがふ....
フシギな女」より 著者:坂口安吾
やめた!」 私は青葉城本丸跡で文春記者にかく断乎として宣言したのである。さらに塩竈神社というところの石段を二百段ほど登ったときにも、 「もう山登りはコンリンザ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
をかける手当が有りまする。床には抱一上人の横物はとりまして、不動さまに道了さまと塩竈さまのお輻と掛け替り、傍に諸方から見舞に来た菓子折が積んで有りまするが、蒸菓....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
、岩銀杏が隙間もなく密生して、緑青をぶちまけたような平蕪に、珍車、立山竜胆、四葉塩竈などが鮮かな色彩を点じている。真中の窪い処は一面の雪田で、盛り上った雪は縁か....